トヨタRAV4ハイブリッドGの純正ナビにHDMIオプションを追加し、iPhoneを接続してNetflixを楽しむ際に、画面が拡大表示されてしまうという現象に悩む方が少なくありません。この記事では、iPhoneと純正ナビ間の接続で発生する表示の問題とその対策について、原因ごとに詳しく解説します。
表示が拡大される主な原因
HDMI経由でiPhoneを接続した際に画面が拡大される主な原因は、HDMIのアスペクト比設定と、iPhoneのミラーリング時の仕様にあります。ナビ側が固定アスペクト(16:9など)で映像を受信し、iPhone側は本来の縦横比を維持しようとするため、映像がはみ出して見えることがあります。
また、iPhone 15以降(iOS 17以降)のApple Digital AVアダプターでは、一部アプリ(NetflixやAmazon Prime Videoなど)が著作権保護の関係で表示方式を制限しているケースもあります。
ナビ側の設定を確認する
まずはナビの設定画面を開き、HDMI入力の「アスペクト比」や「表示モード」が「全画面」「ズーム」などに設定されていないか確認しましょう。最適なのは「オリジナル」または「16:9」に設定することです。
RAV4の純正ナビには機種により若干異なりますが、「ディスプレイ設定」「外部入力設定」などの項目で変更が可能です。取扱説明書にもアスペクト比変更の方法が記載されている場合があるため、併せて確認してみましょう。
iPhoneの接続方法とアダプターの選択
iPhone 16シリーズでは、従来のLightningからUSB-Cに切り替わっています。そのためApple公式の「USB-C Digital AV Multiportアダプター」を使用することが前提になりますが、Apple純正以外のアダプターを使用していると画面の表示に不具合が出るケースが確認されています。
NetflixやYouTubeなどのDRM(著作権保護)対応コンテンツでは、MFi(Made for iPhone)認証のないアダプターでは正しく映像が再生されなかったり、表示が乱れる場合があります。
Netflixアプリの設定も確認
Netflix側の仕様として、HDCP対応のディスプレイでないと映像出力が制限されることがあります。RAV4の純正ナビがHDCP対応である必要があります。非対応の場合、音声のみ出力される、画面が正しく表示されないといった症状が起こります。
また、iPhoneでマルチタスクをしているとき(例えばNetflix再生中に画面を操作する)には、出力画面がリサイズされることもあるため、再生中は他の操作を避けるようにしましょう。
対処法まとめ:こうすれば正常表示される
- ナビ側の表示モードを「オリジナル」または「16:9」に設定
- Apple純正のUSB-C Digital AVアダプターを使用
- HDCP対応のHDMIポートで接続
- マルチタスク中は他アプリを開かない
- iOS・Netflixアプリを最新版にアップデート
特に、アダプターの品質とHDCP対応の有無は大きく影響するため、格安製品ではなく純正もしくはMFi認証済みの製品を選ぶことをおすすめします。
まとめ:安心して車内で映像を楽しむために
RAV4の純正ナビでiPhoneとHDMI接続してNetflixを楽しむには、ナビ側の設定・iPhoneの接続方法・アプリや機器の仕様を正しく理解することが大切です。拡大表示されてしまう原因を一つひとつ潰すことで、快適な車内エンタメ環境を整えることが可能になります。
どうしても改善しない場合は、HDMIではなくApple CarPlay対応アプリでの視聴やBluetooth経由の音声再生に切り替えるといった選択肢も視野に入れてみましょう。
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