中古車や購入後の車内から見慣れない紙が出てくることがあります。特にそこに専門用語が並んでいると「もしかして事故車?」と不安になる方も少なくありません。この記事では、「左右fインパネ曲がり」「コアサポートヒズミ」など、よくある表現の意味と注意点をわかりやすく解説します。
紙に書かれていた内容とは?
今回見つかった内容は以下の通りです。
- 左右fインパネ曲がり
- コアサポートヒズミ
- 左fサイドメンバー先ヒズミ
- 左fピラー下部BP
- シートシワ
- ルーム内汚れコゲ
- スタッドレスT
- ホイールキズ
- 各キズ凹
これらは事故歴や修復歴のある車の「損傷箇所」や「修理履歴」を記録した査定シートや修理見積の可能性が高いです。
専門用語の意味をわかりやすく解説
- 左右fインパネ曲がり:フロントのインパネ(運転席前の計器類部分)に曲がりがあるという意味。
- コアサポートヒズミ:フロント部分のラジエーターなどを支えるコアサポートに歪みがある状態。
- 左fサイドメンバー先ヒズミ:車体フレームの一部(サイドメンバー)が前方で歪んでいる。
- 左fピラー下部BP:運転席側のピラー(柱)の下部分に板金(BP=Body Panel)修理あり。
- シートシワ:シートにヨレやへたりがある状態。
- ルーム内汚れコゲ:車内に汚れや焦げ跡あり。
- スタッドレスT:Tは「溝なし」や「寿命近い」などを示す場合あり。
- ホイールキズ:ホイールに目立つ傷がある。
- 各キズ凹:全体的に細かいキズやへこみが複数存在。
これらはすべて、査定や下取りの際に用いられる記録票の一部と考えられます。
この紙は「事故車」や「修復歴あり」の証拠?
今回の用語が並んでいる場合、かなりの確率で事故車・修復歴ありと判定される内容です。特に「サイドメンバー」や「コアサポート」「ピラー」など車体骨格へのダメージがある場合は、査定上「修復歴車(いわゆる事故車)」となることがほとんどです。
事故車でも安全に走行できるようしっかり修理されていれば、法的には問題ありません。ただし、購入時に告知されていなかった場合は販売店とのトラブルの原因にもなります。
どこでこの紙が使われるのか?
このような記載がある紙は、主に以下の場面で使われます。
- 中古車販売業者の仕入れ査定表
- 保険会社の事故査定資料
- 整備工場の修理見積書
つまり、過去に事故や板金修理歴があった車に関する内部資料である可能性が高いです。
この紙が出てきたらどうすればいい?
すぐに「やばい!」と判断する前に、以下の対応をおすすめします。
- 車検証記載の「所有者」「販売店」に問い合わせる
- 整備記録簿・車歴を確認する
- 第三者の車両鑑定機関(例:AIS)に依頼する
もし中古車購入直後で、修復歴車として告知されていなかった場合は、消費生活センターなどへ相談するのも一つの手段です。
まとめ:過去の履歴を知る貴重な手がかり
車内から見つかった「損傷記録の紙」は、その車の過去を知る手がかりになります。事故歴や修理歴がある可能性が高いため、無視せず確認を行うことが大切です。
正しい情報を把握し、必要に応じて専門家の意見も仰ぎながら、今後の対応を考えましょう。
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