箱根ターンパイクでの限界走行、250cc・4気筒と400cc・単気筒のどちらが速い?完全純正車両での徹底比較

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250cc・4気筒と400cc・単気筒、どちらが箱根ターンパイクのようなワインディングで優位なのか?それは排気量や形式だけで語れる単純な話ではありません。本記事では、同一ライダーによる完全純正状態でのハイスピード峠バトルという前提で、エンジン特性、車体バランス、実際の峠特性など多角的な観点から検証します。

◆両車の代表モデルと基本スペック

250cc・4気筒(例:ホンダCBR250RR MC22、カワサキZX-25R)
・高回転型(最大出力:45〜50馬力)
・レッドゾーンは17,000rpm超
・車重:約160〜170kg前後

400cc・単気筒(例:ヤマハSR400、ホンダCB400SS)
・低中速トルク型(最大出力:26〜32馬力)
・レッドゾーン:6,500〜7,500rpm程度
・車重:約170〜180kg前後

ここからも分かるように、250ccはピーキーな高回転域で力を発揮するのに対し、400単気筒は低回転でのトルクに優れます。

◆箱根ターンパイクの特徴が性能にどう影響するか

ターンパイクは勾配のある高速コーナーとアップダウンが連続する構造で、中高速域での加速力・旋回安定性・ブレーキング性能が勝敗を分けます。

そのため、トップエンドを維持できる250cc・4気筒の加速持続力やシフト操作のキレが武器になります。一方、400cc単気筒は登りでのパンチに劣り、回転数も伸びずにトルクが頭打ちになる傾向があります。

◆ライダー視点での実走フィーリング比較

例①:CBR250RR(MC22)で走行
→ 1速〜3速を中心に常時高回転キープ、ストレートで伸び、エンジンブレーキの効果も使いやすい。

例②:SR400で走行
→ コーナー立ち上がりの加速がじわりと遅れ、連続した上り勾配では回転が付いていけない場面が多い。

また250ccのほうが車体も軽く倒しやすいため、タイトな切り返しでは素早くラインを取り直せる点も大きな差となります。

◆セッティング不要の純正状態での結論

完全純正・同一ライダー・限界走行という条件下では、250cc・4気筒の方がタイム的には優勢です。特にターンパイクのような登り主体・コーナー中速域主体のコースでは、高回転域の維持と軽量性が勝敗を分けます。

400cc単気筒は街乗りやトルク走行では優れたフィーリングがありますが、スポーツライドでは高回転型エンジンに水をあけられる傾向です。

◆ただし下り区間では相対差が縮まる可能性も

下り区間ではトルク差が相殺され、ブレーキングとライン取りが勝負になります。400単気筒のエンジンブレーキの強さやトラクションの安定性が活きる場面もあり、完全に250ccが「圧勝」というほど一方的になるとは限りません。

それでも総合的には、高回転型の特性を活かしやすい250cc・4気筒が主導権を握る展開となるでしょう。

まとめ

箱根ターンパイクのような中高速ワインディングでの限界走行においては、250cc・4気筒が400cc・単気筒よりも性能的に有利です。登り加速、ギアレンジ、回転域、車体重量など複数の点で、タイムアタックやヒルクライム的な走行には向いています。

もちろん、バイクの魅力はタイムだけでは語れませんが、純正スペックでの「速さ」だけを基準にするなら、250cc・4気筒が有利といえるでしょう。

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