チューニングで馬力アップ?数値の測り方とその信頼性を徹底解説

カスタマイズ

自動車のチューニングに関する話題では「◯◯馬力までパワーアップした」とよく聞きますが、そもそもその馬力はどのように測定しているのでしょうか?この記事では、馬力の測定方法や信頼性、注意点について詳しく解説します。

馬力(PS・hp・kW)とは何か?

馬力とは、車のエンジンが発揮できる出力(パワー)を示す単位です。日本では主に「PS(仏馬力)」が使われますが、アメリカでは「hp(英馬力)」、欧州では「kW(キロワット)」が主流です。

例えば、1PSはおよそ0.986hp、0.735kWに相当します。表示単位に違いがあるため、チューニング後の数値を比較する際は注意が必要です。

実際の馬力を測るには?ダイナパックやシャシダイナモの利用

チューニング後の正確な馬力を測定するには、「シャシダイナモ(通称:シャシダイ)」や「ダイナパック」と呼ばれる機械を使用します。

シャシダイナモは車をローラーの上に載せ、タイヤが回る力(駆動出力)を測定する装置です。一方、ダイナパックはハブに直接取り付けて出力を測るため、より正確な値を得られます。

「推定馬力」とは何か?

ネット上やチューニングショップでよく見かける「推定馬力」は、実測値ではなくパーツ交換やセッティングに基づく推計です。

たとえば「吸排気パーツを交換したから+10PS」などといった目安が使われますが、これは実車の状態や燃料、気温、メンテナンス状況に大きく左右されるため、実測とは異なる可能性が高いです。

実例:ターボ追加でのパワーアップ

実際に180PSの車両に社外ターボキットを装着し、ブースト圧を調整した結果、シャシダイで230PSを計測した例もあります。ただしこのようなチューニングは、エンジンや駆動系への負担も大きく、トラブルの原因となることがあります。

また、エアフローやインジェクターの容量も見直しが必要になるため、信頼できるショップでの施工が重要です。

チューニング後に注意すべき点

  • 馬力アップは必ずしもトルクアップを意味しない
  • 燃費悪化や排ガス規制への影響もある
  • 馬力を過信するとミッションやブレーキの容量オーバーに

馬力だけでなく総合的なバランスを考えたチューニングが、安全かつ快適なドライビングには欠かせません。

まとめ

「馬力アップした」と言われた時は、実測か推定かを確認しましょう。本当にパワーが出ているかを知るには、ダイナモでの計測が一番正確です。

また、馬力アップはチューニングの一側面であり、耐久性や安全性も含めた全体設計が重要となります。信頼できる情報と施工を元に、自分の愛車を大切に育てていきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました