中古で購入した車に搭載されていたプレミアムダブルツイーターとAndroidナビを組み合わせた際に音が鳴らないというトラブル。この記事では、原因として考えられるポイントや対策を詳しく解説します。
プレミアムダブルツイーターとは?
プレミアムダブルツイーターはトヨタ車に採用されることのある高音域専用のスピーカーで、純正オーディオシステムに組み込まれていることが多いユニットです。特定のアンプ制御やネットワーク回路を介して接続されている場合があり、単純なスピーカー交換やナビ変更では機能しなくなるケースがあります。
また、純正ナビとアンプがCAN通信や専用信号でやりとりしている可能性もあり、その場合は社外ナビへ変更するだけでは音が出ない構造になっています。
Androidナビに交換して音が出ない主な原因
- アンプへの信号が届いていない:純正アンプがACCやREMOTE信号を必要とするタイプである場合、Androidナビ側で制御できない可能性があります。
- スピーカー配線が未接続:社外ナビ用の変換ハーネスが正しく使われておらず、スピーカー出力がツイーターやウーファーに届いていない場合があります。
- ナビ側の設定ミス:XtronsなどのAndroidナビには出力先やサウンド設定項目があり、設定がミュート状態になっているケースも。
- 車両側アンプに独自プロトコルがある:純正ナビがアンプをデジタル信号で制御していた場合、社外ナビでは互換性がなく動作しないことがあります。
確認すべき配線とカプラー
まずチェックすべきは、以下の配線・カプラーの接続状況です。
- スピーカー出力線(一般的に緑、灰、白、紫):ナビから出力されているか。
- AMP ON(リモート線):青線がアンプに12Vを送っているか確認。
- 車両側ハーネスと変換アダプター:適切なトヨタ用20P/28Pカプラーが使用されているか。
- サブウーファー用RCA出力:ツイーターやアンプがRCA入力のみに対応している場合はRCA接続必須。
音が出ない場合、これらが接続ミスになっていないかテスターなどで通電を確認しましょう。
対策方法とおすすめの対応
■ オーディオ変換ハーネスの見直し
純正ナビから社外ナビへの交換には「トヨタ車用オーディオ変換ハーネス」が必須です。Xtronsナビの場合も適合確認を。
■ 純正アンプのバイパス
どうしても純正アンプとの連携が困難な場合は、アンプをバイパスしてナビからスピーカーへ直接配線する方法もあります。音質はやや落ちますが確実に音を鳴らすことができます。
■ サウンド設定をリセット
Androidナビはソフト的にミュートやゼロ出力になっているケースも多いので、工場出荷設定へリセットすることも有効です。
実例:トヨタ純正ナビから社外ナビへの交換トラブル
あるユーザーは、純正のNSZT-Y68TからXtrons製Androidナビに交換したところ音が一切鳴らない状態に。結果として、AMP REMOTEの青線が未接続だったことが原因でアンプが作動していないことが判明しました。適切に配線を処理した結果、音が出るようになったとのことです。
このように、純正から社外への交換時には小さな配線一つで音が鳴らない問題が発生します。
まとめ:音が出ないときの最重要チェックポイント
プレミアムダブルツイーターとAndroidナビの組み合わせで音が出ない場合、最も重要なのは配線とアンプ制御の見直しです。特にAMP REMOTE(青線)やスピーカー配線の確認、純正アンプの存在を把握することが解決への鍵になります。
オーディオ配線に不安がある場合は、オートバックスや専門店での配線チェックを依頼するのも有効な手段です。中途半端なままにせず、安全かつ確実に音環境を構築しましょう。
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