スバル・インプレッサGC8型の中でもC2型(1995~1996年頃)は、名機EJ20ターボエンジンを搭載したモデルとして人気が根強いですが、年式相応の劣化や個体差に注意が必要です。この記事では、現車確認時に必ずチェックしておきたい代表的な弱点やトラブル傾向をまとめます。
エンジン:EJ20ターボのオイル漏れ・異音に注意
GC8の代表的なトラブル箇所のひとつがEJ20エンジンのオイル漏れです。特にカムシールやタペットカバー周辺からの滲み、オイル焼け臭が確認できたら要注意です。
また、エンジン始動時やアイドリング中にタペット音や金属音がする個体もあり、メンテ履歴の確認が重要です。走行中にブーストが掛かるタイミングでノッキングや失火感があれば、点火系や燃料系の劣化を疑いましょう。
電装系:センサー類の経年劣化
エアフロメーター、O2センサー、スロットルポジションセンサーなどが寿命を迎えている可能性があります。アイドリング不調や燃費の極端な悪化があれば要確認です。
メーターのバックライトやエアコン表示パネルの液晶不具合も多く報告されていますので、全体的な電装の動作確認をしましょう。
足回り・サスペンション:異音とガタのチェック
20年以上前の車両ですので、ブッシュ類やボールジョイントの劣化による異音(ゴトゴト、キシキシ音)も多く見られます。
また、車高調や社外サスが組まれている場合はバネのヘタリ、抜け、リアショックからのオイル滲みなどもチェック対象です。
ボディ:サビと事故歴を入念に確認
フロアやフェンダー、トランク内側のスポット溶接跡などを見て、事故歴がないかを確認しましょう。特にリアフェンダー内側やサイドシル下部、フロアのジャッキポイント付近のサビは定番の弱点です。
純正補強バーが付いているかどうか、またドアの建付けに違和感がないかも重要なポイントです。
ミッション・クラッチの感触
GC8は純正でもミッションの入りが固めですが、「ガリッ」音がする場合はシンクロの摩耗を疑いましょう。クラッチペダルの遊びや繋がり位置も要確認。
クラッチが異常に軽すぎる、あるいは滑り感がある場合はオーバーホール時期が近いと考えられます。
まとめ:GC8 C2型を狙うなら現車確認は入念に
GC8型インプレッサは中古市場でも人気が高いため、走行距離やカスタム歴の割に価格が高騰気味です。ミッションやパワステに加え、エンジン周辺のオイル滲み、電装系の不具合、ボディのサビは特に注意が必要です。
現車確認では最低でもエンジン始動、灯火類、アイドリング、足回りの異音、そして内装・外装の劣化チェックを行い、できれば信頼できるショップや第三者の整備士に同伴してもらうのがベストです。
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