1996年式ホンダ・ステップワゴン(RF1型)において、バッテリー接続後にブレーキランプが消えないというトラブルは比較的多くのオーナーが経験しています。この現象は駐車ランプの仕様ではなく、主にブレーキランプスイッチやペダルまわりの問題によるものです。本記事では原因と具体的な対処法を紹介します。
ブレーキランプが点灯し続ける主な原因
ブレーキランプがエンジン始動やキーOFF状態でも点灯してしまう原因の多くは、ブレーキペダルに取り付けられたスイッチの不具合によるものです。特に多いのが、スイッチを押し戻すための「ゴム製ストッパー」の脱落です。
このゴムストッパーが劣化して外れると、スイッチが常に「踏まれている」と誤認識され、ランプが点灯しっぱなしになります。
確認すべき箇所:ブレーキペダル裏のスイッチとストッパー
運転席足元に潜り、ブレーキペダルの上部付近にある小さなスイッチと、そのスイッチに接触するペダル側の「丸いゴムパッド」が正常に付いているかを確認してください。
もしゴムパッドが脱落・粉砕していた場合、スイッチが常に作動し、ブレーキランプが点きっぱなしになります。応急処置としては同サイズのゴム栓をはめる、あるいはコインを接着剤で仮止めするなどの方法もあります。
駐車ランプとの混同に注意
外車にはサイドマーカー的な「パーキングランプ」が装備されていることがありますが、ホンダ・ステップワゴンRF1にはそのような独立したパーキングランプスイッチは存在しません。今回の症状はこの類の機能とは無関係で、やはりブレーキ系統のスイッチが疑われます。
交換部品と修理費用の目安
ブレーキスイッチやストッパーゴムはディーラーやカー用品店で入手可能です。ゴムストッパー単体であれば数百円、ブレーキスイッチは1000〜2000円程度が目安です。
DIYでの修理も可能ですが、不安な場合は自動車整備工場に依頼するのがおすすめです。工賃を含めても5000円未満で収まるケースがほとんどです。
点検と修理の注意点
バッテリーを接続する前には必ずブレーキランプの点灯状態を確認し、異常があればすぐに電源を切るようにしましょう。長時間ランプが点灯し続けると、バッテリーが再び上がってしまう恐れがあります。
また、接触不良や断線の可能性もゼロではないため、スイッチが正常に動作しているか、マルチメーターなどで電圧を測ることも一つの手です。
まとめ:まずはペダル裏のゴムストッパーをチェック
ホンダ・ステップワゴンRF1のブレーキランプが点灯したままになるトラブルは、駐車ランプの誤作動ではなく、ブレーキペダルのストッパーゴムの脱落が原因の可能性が高いです。
修理は比較的簡単で費用も安価です。DIYが得意な方は自分での対処も可能ですし、不安がある場合は整備士に相談しましょう。放置するとバッテリー上がりなどの2次トラブルにも繋がるため、早めの対応がおすすめです。
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