車を購入する際、多くの方が一度は耳にする「納車式」。大手の正規ディーラーでしか行われない印象がありますが、実際にはさまざまな販売形態で行われています。この記事では、納車式が行われるケースやその目的、そして正規ディーラー以外での実例などについて詳しく解説します。
納車式とは?その基本的な意味と目的
納車式とは、車の購入者に対して販売店が納車するタイミングで行うセレモニーのことを指します。主に新車購入時に多く行われ、記念撮影や花束の贈呈、担当スタッフの挨拶などを通して、顧客満足度やブランディング向上を図る目的があります。
形式は店舗によって異なり、鍵の形をしたボードを持っての撮影や、ケーキ・シャンパンなどを用意する演出を行う販売店もあります。
正規ディーラーでの納車式の特徴
トヨタや日産、ホンダなどの正規ディーラーでは、納車式を積極的に実施していることが一般的です。特に高価格帯の車種を扱うブランド(レクサス、メルセデス・ベンツなど)では、専用の納車ルームやセレモニースペースが設けられており、演出にもこだわりが見られます。
正規ディーラーでは、納車式が顧客満足度の向上とリピーター獲得に直結する重要な「接客イベント」として位置づけられています。
中古車販売店や整備工場での納車式
実は、中古車専門店や地域の整備工場でも、希望者に対して簡易的な納車式を実施することがあります。特に近年ではSNS投稿などを意識し、納車ボードを用意したり、写真撮影用スペースを設けるケースも増えています。
販売台数を伸ばしたい地域密着型の店舗では、「お客様の記念日を大切にする」という観点から、オプションで納車式を行うサービスを展開しているところもあります。
個人売買やネット販売では納車式は行われない?
ヤフオクやジモティーなどを通じた個人売買では、納車式は基本的に行われません。売買自体が簡素で、対面でのやりとりも最小限に留まるためです。
ただし、フリマ感覚で中古車を売買するCtoCの新サービスなどでは、「納車体験」を演出するような工夫が一部で導入され始めています。
納車式は断ることもできる?
納車式はあくまで販売店のサービスの一環であり、強制ではありません。写真撮影やセレモニーが恥ずかしい、時間がない、シンプルに納車してほしいといった理由で断ることも問題ありません。
店舗によっては「なしでOK」と事前に伝えておくと、納車までの手続きがスムーズになることもあります。
まとめ:納車式は「サービス」のひとつであり多様な形がある
納車式は正規ディーラーだけでなく、中古車店や整備工場などでも実施されることがあります。ただし、その実施有無や内容は店舗の方針や販売形態によって大きく異なります。
納車式はあくまで「記念日」として楽しむためのサービスであり、希望しなければ受ける必要はありません。購入者が納得して車を受け取れることが最も大切なのです。
コメント