新車を購入してワイパーの動きに違和感を覚えたとき、「これって不具合?」と不安になる方は少なくありません。特にワイパーがガラスの端まで拭ききれていない場合、そのままで問題ないのか、調整や修理が必要なのか気になるところです。今回はホンダ・フリードをはじめ、一般的なワイパーの設計や不具合の可能性について詳しく解説します。
ワイパーは端まで拭かないのが一般的?
多くの車種において、フロントワイパーはフロントガラス全面を100%カバーしていません。端5cm程度が拭き残る設計は珍しいことではなく、むしろ標準的といえます。これは安全基準や設計上の理由から来ており、必ずしも不具合ではありません。
たとえば、運転席側の視界確保を最優先に設計されるため、助手席側の端などは一部拭き残るようになっています。雨天時の安全運転を損なわない範囲で、最適な可動範囲が設定されているのです。
フリードのワイパー仕様と拭き取り範囲
ホンダ・フリードのワイパーは、他のコンパクトミニバン同様に、視界確保に必要な範囲を中心にカバーするデザインになっています。特にAピラー付近(フロントガラスの左右端)は、死角防止のためにあえてワイパーが届かないよう調整されているケースもあります。
このため、端から5cmほどの未拭きゾーンがあるのは多くのフリードオーナーにも共通する仕様といえるでしょう。異常ではなく設計によるものであれば心配は不要です。
不具合の可能性があるケース
以下のような状態がある場合は、ワイパーの不具合や取り付け不良の可能性もあります。
- ワイパーがガラスに密着せずスジ状の拭き残しが出る
- 動作音が大きく異音がする
- ワイパーが途中で止まったり跳ねたりする
- 助手席側に大きく届きすぎて干渉している
これらはブレードの劣化・アームの角度ズレ・取り付けミスなどが原因の可能性があるため、購入後間もない場合はディーラーに点検依頼をおすすめします。
実例:フリードオーナーの声とディーラーの対応
あるユーザーは、新型フリード購入直後に「助手席側の端が拭き残る」と感じ、ディーラーに相談。確認の結果「設計通りであり異常ではない」と説明され安心したとのことです。
別のケースでは、ワイパーのゴム部分が斜めに取付けられており、拭き残しが大きくなっていたため、無償で調整対応された事例もありました。このように、仕様と不具合の見極めが大切です。
どうしても気になる場合の対策
ワイパーの拭き取り性能が気になる方は、以下の対策を検討してみてください。
- 社外品のワイドタイプワイパーへの交換
- 撥水コーティング剤の使用で視界確保を補助
- ガラス端部の汚れは手拭きで定期的に清掃
ただし、ワイパーの交換はサイズや可動範囲に影響するため、純正品と同等の規格を守ることが大切です。安全性が最優先である点を忘れないようにしましょう。
まとめ:端が拭けないのは異常ではないことが多い
・多くの車ではワイパーが端まで届かない設計が一般的
・ホンダ・フリードでも5cm程度の未拭きエリアは正常仕様
・ただしスジや異音などがあれば不具合の可能性もあり
・心配な場合はディーラーで点検を受けると安心
「少しでもおかしいと感じたら、気軽にディーラーへ」。それが新車を快適に使い続けるコツです。
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