トヨタ・クラウン(20系)でローダウンを行った際、ヘッドライトの光軸が下がってしまい、夜間走行時の視認性や他車への配慮に影響が出る可能性があります。この記事では、ローダウン後のヘッドライト光軸調整方法と、AFS(アダプティブフロントライティングシステム)リセットの必要性について詳しく解説します。
ローダウンによる光軸の影響と調整の必要性
ローダウンを行うと、車体全体の姿勢が変わることでヘッドライトの照射角も変化します。特に前下がりの状態になると、ヘッドライトが下を向きすぎてしまい、夜間の視界が不十分になる危険があります。
このため、車高を変更した際は必ず光軸調整を行うことが推奨されます。光軸が大きくズレている場合、車検にも通らなくなる可能性があります。
20クラウンの光軸調整方法
20クラウンでは、ヘッドライト後方にある調整ネジ(上下・左右)を回すことで光軸調整が可能です。基本的には上側のネジが上下方向、横のネジが左右方向に対応しています。
調整時は壁などを使い、以下の基準で照射角を確認しましょう:
・地面からヘッドライトの中心までの高さを基準に、照射範囲はやや下向き(約1%の勾配)
・光のカットラインがまっすぐで、対向車の視界を妨げないように
AFS(アダプティブ・フロントライティング・システム)のリセットは必要?
AFS付き車両では、ヘッドライトがステアリングに連動して動いたり、自動で光軸を調整する機能があります。ローダウン後に光軸調整を手動で行った場合、AFSの制御とのズレが生じることがあります。
このズレを補正するために、ディーラーや専用スキャンツールを用いてAFSの初期化(キャリブレーション)を行うのが正しい手順です。単純に調整ネジを回すだけでは、AFSが正しく動作しない可能性があります。
実例:AFS初期化を怠った結果のトラブル
実際に、ローダウン後に光軸調整のみ行った20クラウンのユーザーから、「AFSが誤作動してライトが左右にブレるようになった」との報告もあります。このようなケースでは、整備工場やディーラーで再設定を受けることで解決しました。
また、AFSの警告灯が点灯する場合もあり、これもリセット操作を行うことで消灯させる必要があります。
AFSリセットを自分で行う方法はある?
簡易的な方法として、バッテリーのマイナス端子を一定時間外すことでリセットされる場合もありますが、確実性は低く、AFS警告灯が消えないことも多いです。
おすすめは、トヨタディーラーまたはカーショップで専用診断機を使用してリセットしてもらう方法です。費用は数千円〜1万円程度が一般的です。
まとめ
20クラウンをローダウンした後は、ヘッドライトの光軸調整に加え、AFSのリセットも必要な可能性があります。正確な調整と設定を行うことで、夜間の視界や安全性を確保することができます。自己調整だけで済ませず、必要に応じてプロの手を借りることをおすすめします。
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