車を安全に駐車するためには、エンジンの停止やチェンジレバーの操作順など、正しい手順を守ることが大切です。特にオートマ車で「Pレンジに入れる前にエンジンを止めてもよいのか?」という疑問を持つ人は多いでしょう。この記事では、駐車時の適切な操作手順について、実例を交えて詳しく解説します。
正しい駐車時の基本手順
四輪車(オートマ車)の一般的な駐車手順は以下の通りです。
- 1. 停車後にブレーキを踏んだままチェンジレバーをP(パーキング)に入れる
- 2. サイドブレーキ(パーキングブレーキ)を引く
- 3. 最後にエンジンを停止する
この順番を守ることで、車体の固定がしっかりと行われ、ミッションや駆動系への負担を軽減することができます。
エンジンを先に止めても大丈夫?
実際のところ、多くの車ではエンジン停止後にPレンジへ動かすことはできません。エンジンを切るとシフトロックがかかり、ブレーキを踏まないとPに入らない設計になっています。
そのため、Pに入れる前にエンジンを停止するのは基本的に推奨されていません。意図せず動かせなくなるケースもあるため、順序は守るべきです。
サイドブレーキを先に引くのはなぜ?
チェンジレバーをPに入れてからサイドブレーキを引くと、駐車時の荷重がトランスミッション側にかかりやすくなります。これはミッションの寿命を縮める要因にもなります。
一方で、先にサイドブレーキをかけてからPに入れることで、車体の重さをブレーキで支える形になり、トランスミッションへの負担を軽減できます。
車種によって異なる仕様に注意
一部のハイブリッド車や電動パーキングブレーキ搭載車では、シフト操作やエンジン停止手順が異なる場合があります。たとえば、Pレンジに入れた瞬間に自動でパーキングブレーキがかかる車もあります。
そのため、車種ごとに取扱説明書を必ず確認することが重要です。
操作ミスによるトラブルの実例
例えば、エンジンを先に止めてしまったことでPレンジに入れられず、慌ててブレーキを踏み直して操作する必要があった、という事例もあります。
また、Pに入れてからサイドブレーキを引いたために、駐車中にPレンジのロックが外せなくなり、レッカー移動になったケースも報告されています。
まとめ:安全確保のためにも手順を守ろう
駐車時の操作手順は、安全と車両への負担軽減の両方に直結します。基本は「ブレーキ → Pレンジ → サイドブレーキ → エンジン停止」の順です。
正しい手順を習慣づけることで、思わぬ事故や故障を防ぐことができます。自分の車の取扱説明書にも目を通し、最適な操作を身につけましょう。
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