ミラージュCJ4Aのスピードメーターが動かないときに考えられる原因と対処法

自動車

1996年式ミラージュRS(CJ4A型)において、他のメーター類は正常に動作するにもかかわらず、スピードメーターだけが動作しないという症状は意外と多くのオーナーに見られるトラブルの一つです。本記事では、その原因として考えられるポイントを整理し、点検・修理のヒントをお伝えします。

スピードメーターの動作原理と車速信号の役割

スピードメーターは、トランスミッションから出力される「車速センサー(VSS:Vehicle Speed Sensor)」の信号を元に速度を表示します。CJ4A型ではこの信号がメーターに送られ、スピードが表示される仕組みになっています。

つまり、車速センサーの信号が何らかの理由で断たれている場合、スピードメーターは動作しません。他のメーター(タコメーターや水温計など)は別回路のため、正常に動いていてもおかしくありません。

考えられる原因①:車速センサーの故障

最も多い原因は、車速センサー(VSS)の故障です。センサー自体が物理的に損傷していたり、経年劣化により信号が出力されなくなるケースがあります。

確認にはOBDスキャナーを使って車速信号が出ているかを調べるか、センサー自体を交換してみる方法が一般的です。センサーはトランスミッションの上部に取り付けられていることが多く、DIYでも交換可能な範囲です。

考えられる原因②:センサー配線の断線・接触不良

VSSが正常であるにも関わらずメーターが動かない場合、配線の断線やコネクタの接触不良が疑われます。とくに年数の経過した車両では、コネクタの腐食や断線が起きやすくなっています。

目視点検ではわかりにくいこともあるため、テスターで導通確認を行うとよいでしょう。コネクタの抜き差しや接点復活剤の使用でも改善する場合があります。

考えられる原因③:メーター本体の故障

車速センサーと配線が正常でも、メータークラスター(計器盤)自体が故障している可能性もあります。はんだ割れや内部回路の不具合が原因となることがあります。

同型車種のメーターを中古で取り寄せて一時的に交換してみる方法もあります。これにより、メーター本体が原因かどうかを切り分けることが可能です。

補足:ECUや診断機との連動確認も

車速信号は、ECUやAT制御、ABSなどにも共有されています。もしスピードメーターだけでなく、ATの変速タイミングやABSが異常を起こしている場合、車速信号がECUにも届いていない可能性があります。

整備工場やディーラーで診断機を使って「車速パラメータ」が読み取れているか確認してもらうと、的確な診断が可能です。

まとめ:一つずつ点検することで原因を絞り込める

ミラージュCJ4Aでスピードメーターが動作しない場合、①車速センサーの故障 ②配線不良 ③メーター自体の故障の順にチェックすることで多くのトラブルが解決できます。

古い車種であるため、部品の劣化も想定しておく必要がありますが、今でも入手可能な部品も多いため、落ち着いて対処すれば復旧も十分可能です。

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