セルシオ30後期にセミアリニンレザー&エアシートを移植する方法と注意点

カスタマイズ

セルシオ30後期は今なお根強い人気を誇る高級セダンです。その中でも「シート快適性」を求めるオーナーにとって、セミアリニンレザーシート+エアシート(ベンチレーター機能)への換装は大きな魅力です。この記事では、ベース車両が本革(ヒーターのみ)の場合に、上位グレード仕様のシートへ載せ替える方法やポイントを具体的に解説します。

セミアリニンレザーシートへの載せ替えは可能か?

結論から言えば、物理的な取り付けは可能です。セルシオ30後期ではシートレールやシートフレームの形状がグレードによって大きく変わることは少なく、セミアリニンレザーシート(エアシート付)の取り付けもボルトオンで対応できるケースが大半です。

ただし、シート内蔵の機能(エアシート・シートポジションメモリーなど)を動作させるためには配線処理が必要になります。

エアシート(冷風・温風)にするには何が必要か?

エアシート機能を動かすには以下のパーツ・要素が関係します。

  • エアシート機能付きのセミアリニンシート本体(中古市場で流通)
  • 専用ハーネス(配線)およびコントロールユニット
  • エアシートスイッチ(センターコンソール内)
  • ヒューズボックスまたはリレーの追加

これらを適切に接続することで冷風・温風の送風機能を再現可能です。

DIYでも可能ですが、プロショップでの施工が安心です。特に電源の取り出しやヒューズの制御系は慎重に行う必要があります。

互換性と注意点|同型車からの流用がベスト

最も確実な方法は、同じセルシオ30後期(C仕様 Fパッケージなど)からの純正流用です。ヤフオクや解体業者での入手が現実的で、運転席・助手席一式+スイッチ類がセットになっていると理想的です。

注意点として、セミアリニンレザーは高級素材ゆえに摩耗や破れも多く、中古での状態確認は必須です。また、座面ファンの動作音が大きい個体もあるため、動作確認済みのものを選ぶと良いでしょう。

エアシート非搭載車に後付けすると車検は通る?

結論として、保安基準に適合すれば問題なく車検は通ります。シートヒーターやベンチレーション機能は快適装備であり、安全装備ではないため、後付けにより構造変更が必要になるケースは基本的にありません。

ただし、配線処理が雑であったり、誤作動やバッテリー消耗が激しい場合には、整備不良と判断されることもあるため、取り付け後は必ず専門業者での点検を推奨します。

交換・移植の費用感と所要時間

費用の目安は以下の通りです。

項目 相場価格
セミアリニンレザーシート(前後セット) 40,000〜100,000円
スイッチ・ハーネス等部品 10,000〜30,000円
取り付け工賃(ショップ依頼) 20,000〜50,000円

総額ではおおよそ7〜15万円程度となる場合が多いです。作業時間は熟練した業者であれば1日〜2日程度が目安です。

まとめ|セルシオ30後期の快適装備アップグレードは現実的

セルシオ30後期の標準仕様から、上級グレードのセミアリニンレザー+エアシート仕様へのカスタムは、配線と部品の入手ができれば比較的現実的なカスタムです。純正流用によって高級感と快適性が一気に向上します。

ただし、電装系の作業を伴うため、知識とスキルに自信がない方は専門店への相談をおすすめします。カスタム後は内装全体の印象が一変し、長距離ドライブでの疲労感も軽減されるでしょう。

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