道の駅や高速のSAで、ピカピカにカスタムされたバイクに目を奪われたことはありませんか?どんなイケてる若者が乗っているのかと注目していると、ヘルメットを取ったライダーは思いのほか高齢の紳士。そんな光景、実は近年とても増えてきているのです。
高齢ライダーが増えている理由
近年、リターンライダーや定年後に免許を取得する人が増加し、60代以上のバイクユーザーは珍しくありません。体力や時間に余裕があるこの世代にとって、バイクは再び青春を取り戻す手段とも言える存在です。
また、バイク技術や装備の進化により、乗りやすく安全なモデルが増えたこともシニア層のバイク人気を後押ししています。
「カッコいい爺さん」こそ令和のバイク乗り像
大型バイクに革ジャン、ブーツ、グローブといったフル装備のライダーが年配の男性だった場合、そのギャップに驚くこともあるでしょう。しかしそれは、年齢を重ねても自分のスタイルを貫き、趣味を楽しむ姿勢の現れ。まさに“グッドルッキングガイ”と呼ぶにふさわしい生き様です。
中には数百万円の高級バイクを手に入れ、若い頃叶わなかった夢を実現している人も。人生の集大成としてバイクに乗ることは、現代シニアの新しい自己表現でもあります。
実際に見かけたシニアライダーのエピソード
筆者が以前訪れた長野県の道の駅で、BMWのアドベンチャーモデルを颯爽と乗りつけた男性がいました。バイクの前で写真を撮ってもらっていたので話しかけると、なんと御年73歳。定年後に大型免許を取り、全国ツーリングをしている最中とのことでした。
別のケースでは、YAMAHA SR400のカフェレーサーカスタムで現れた70代の男性が、若者たちに囲まれてカスタム談義をしていたという話もあります。
安全と健康面への配慮も重要
もちろん、年齢が高くなるにつれて反射神経や筋力は若干衰えます。そこで多くのシニアライダーは定期的に健康診断を受け、軽量なモデルを選んだり、乗車前にストレッチを行うなど、自分の体調としっかり向き合いながら安全なライディングを実践しています。
バイク専用の安全講習やリターンライダー向けのプログラムも各地で開催されており、学び直しにも積極的です。
若者も刺激を受ける存在に
こうした熟年ライダーの存在は、若いバイクファンにとっても大きな刺激となります。彼らの知識、経験、カスタムへのこだわりから学ぶことは多く、世代を超えたバイク仲間としての交流も広がっています。
最近では「シニアライダー限定ツーリング」や「父と子のバイク旅」といったイベントも人気を集めており、年齢を問わずバイクが人と人をつなぐツールになっています。
まとめ:バイクに年齢の壁なし。スタイルは生涯現役
道の駅で見かけるシニアライダーたちは、見た目だけでなく生き方そのものが“かっこいい”存在です。年齢にとらわれず、自分らしくバイクを楽しむ姿は、多くの人にとって憧れとなるでしょう。あなたが次に目撃する「グッドルッキングガイ」は、もしかしたら人生経験を重ねた“粋なライダー”かもしれません。
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