自動運転はどこまで進んでいる?2025年現在の実用化レベルと高速道路の現状

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かつてはSFの世界だった自動運転。現在では多くの車が部分的な自動運転機能を備え、市販車として購入できるまでに進化しています。特に高速道路での自動運転は実用化が進み、多くのドライバーの負担を軽減しています。この記事では、自動運転の現状と今後の見通しについて詳しく解説します。

自動運転のレベル分類とは?

自動運転は国際的に定められた「レベル0〜5」で技術の進化段階を示しています。

  • レベル1:運転支援(アクセルかハンドルのいずれか)
  • レベル2:部分自動運転(加減速と操舵を同時に支援。ただし監視はドライバー)
  • レベル3:条件付き自動運転(特定条件下で車が運転を担う)
  • レベル4:高度自動運転(特定エリア内で全自動。人の介在不要)
  • レベル5:完全自動運転(場所や条件に関係なく車が全てを制御)

現在、一般に普及しているのはレベル2までが主流です。

高速道路における実用レベル

トヨタ、日産、ホンダなどの日本車では、高速道路で使えるアダプティブクルーズコントロール(ACC)車線維持支援(LKA)などのレベル2機能が一般化しています。

一方、ホンダは2021年に世界初のレベル3車「レジェンド(Honda SENSING Elite)」を発売。高速道路上での渋滞時に限り、ドライバーの監視を不要とする機能を搭載しました。

ただし、市販価格が約1,100万円と高額で、リース限定販売であるため、普及は限定的です。

世界の最新動向:レベル3の量産とレベル4の実証

2023年以降、メルセデス・ベンツがドイツおよびアメリカで「Drive Pilot」によるレベル3を公道で実用化。トヨタや日産もレベル3の開発を進めています。

さらに、CruiseWaymoなどの企業が、アメリカ都市部でレベル4のロボタクシーを展開中。これは完全無人運転による配車サービスで、既に一般利用が始まっています。

今後の普及に向けた課題

自動運転技術の進化に対し、法制度やインフラ、保険制度などの整備が追いついていないのが現状です。特にレベル3以降では、事故の責任が誰にあるのか、という点が重要な論点になります。

また、気象条件や予測不可能な人間の動きに対する安全対策も課題として残ります。

実例:実際に使われている車種と使い方

日産プロパイロット2.0は、高速道路でのハンズオフ運転が可能(条件付き)で、ナビ連動で分岐もサポートします。スカイラインやアリアに搭載。

トヨタアドバンストドライブは、高速道路で自動運転が可能で、ドライバーの監視を自動チェックする仕組みを搭載しています。ミライやクラウンなどに採用。

まとめ:高速道路での自動運転は「一部実用化」まで進展

現在、自動運転はレベル2が実用化され、レベル3が徐々に現実となってきています。高速道路上では一定条件下で自動運転が可能ですが、「完全自動運転」にはまだ時間がかかります。今後の技術革新と法整備に注目しつつ、安全な運転支援を賢く活用していくことが大切です。

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