トヨタ86(ZN6)は軽量なFRスポーツカーとして多くのカスタム愛好者に支持されていますが、自然吸気エンジンのため「もう少しパワーが欲しい」と感じる方も多いでしょう。そんな中、トラスト(GReddy)のボルトオンターボやスーパーチャージャーといった過給機の導入は、有力な選択肢です。今回はそれぞれの特徴や馬力アップの効果、どちらが適しているかを比較解説します。
トラストターボキットの特徴
GReddy(トラスト)製のターボキットは、ボルトオンタイプでZN6に特化して設計されています。低中速域のトルク増加に加え、高回転域までしっかりとパワーが伸びるのが魅力です。
ブースト圧0.5〜0.7程度でセッティングされたライトチューン仕様では、純正200馬力前後から約270〜300馬力まで向上するケースが一般的です。高出力を求めるユーザーに人気です。
スーパーチャージャーの特徴
HKSやトムスなどが提供するスーパーチャージャーは、エンジン回転数に比例して過給が行われるため、アクセルレスポンスが自然で街乗りにも扱いやすいのが特徴です。
実用域のトルクが大幅に増加し、街中からワインディングまで幅広く楽しめる味付けです。パワーは230〜260馬力程度に設定されることが多く、トラストターボより控えめな分、扱いやすさ重視の方向けです。
それぞれの長所と短所
項目 | トラストターボ | スーパーチャージャー |
---|---|---|
パワー向上 | ◎(最大300馬力) | ○(最大260馬力) |
レスポンス | ○(高回転型) | ◎(低速からスムーズ) |
街乗りのしやすさ | △(ドッカンターボ傾向も) | ◎(扱いやすい) |
取り付け難易度 | 高 | 中 |
費用相場 | 約70〜90万円+工賃 | 約60〜80万円+工賃 |
どちらを選ぶべきか?用途で変わる最適解
サーキット走行やスポーツ走行を主な用途とする方は、トラストターボのパワーが魅力的です。特に中〜高回転を多用する走りにおいては、ターボの伸びは大きな武器になります。
一方、街乗りメインでレスポンスや扱いやすさを重視したい方にはスーパーチャージャーがおすすめ。トルクの立ち上がりが自然なため、運転にストレスを感じにくい構成です。
装着後に気をつけるポイント
- 冷却系や燃料系の強化が必要になるケースも
- 車検適合(構造変更含む)や保証の制限を事前に確認
- プロによるECUセッティングは必須
特に過給機はエンジンへの負荷が高まるため、耐久性とのバランスを取るセッティングが重要です。
まとめ
トヨタ86(ZN6)にトラストターボやスーパーチャージャーを装着することで、ノーマルでは味わえない圧倒的な加速感とドライビングの楽しさを得られます。用途や好みに応じて選択することで、満足度の高いチューニングが実現できます。導入にあたっては信頼できるショップでの施工と、適切なセッティングを心がけましょう。
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