軽スポーツカーのダイハツ・コペン(初期型)と、ハイブリッドスポーツのホンダ・CR-Z。どちらも個性が光るモデルでありながら、中古車市場では手頃な価格で入手できます。この記事では、購入後に気になる「維持費」に焦点を当て、両車の違いやポイントを詳しく比較します。
車両概要と特性の比較
まずは両車の基本情報を押さえておきましょう。初代コペン(L880K型)は660ccターボエンジンを搭載した軽自動車で、2002年に登場。対してCR-Zは2010年に登場した1.5Lエンジン+モーターのハイブリッドカーで、コンパクトながら普通車扱いとなります。
ボディサイズや排気量、車両重量、駆動方式などが異なるため、維持費にもそれぞれ特徴があります。特にCR-Zはハイブリッド機構を持つ分、構造がやや複雑です。
自動車税と重量税の比較
コペン(軽自動車)の自動車税は年間10,800円(地域によって若干異なる)で、重量税も車検時に13,200円(2年分)が標準的です。
一方、CR-Zの自動車税はエンジン排気量によって年間34,500円(1.5L以下)で、重量税は24,600円(2年分)と、軽自動車に比べてやや高額です。
税金面では、圧倒的にコペンの方が安価といえるでしょう。
燃費性能と実燃費の違い
燃費については、カタログ値ではCR-Zが22~25km/L、コペンが15~18km/L前後とされています。ただし、実際の街乗りや通勤での燃費を見てみると、CR-Zが17~20km/L、コペンは12~15km/L前後という声が多いです。
年間1万km走行した場合、ガソリン代の差額は年5,000円~10,000円程度になる可能性がありますが、大きな維持費差とはいえません。
消耗品・メンテナンス費用
オイルやタイヤ、ブレーキパッドなどの消耗品は、どちらも大きな差はありません。ただしCR-Zはハイブリッドバッテリーや専用部品が必要になるケースがあり、長期的には交換費用(10万~20万円)がかかるリスクがあります。
一方、コペンはシンプルな構造ゆえ、一般的な整備工場でも対応しやすく、パーツも比較的安価に入手可能です。長く乗る場合は、メンテナンスコストにも注目したいポイントです。
任意保険料の比較
任意保険については、等級や年齢、使用状況により大きく変わりますが、コペンは軽自動車で保険料区分が低いため、概ね安く抑えられる傾向にあります。
CR-Zはスポーツモデル扱いとなるため、車両保険付きのプランでは保険料がやや高めに出ることもあるため、比較見積もりが重要です。
実例:維持費の年間シミュレーション
仮に30代・通勤使用・年間1万km・車両保険ありの条件で試算した場合、
- コペン:年間維持費 約20万円(税金・ガソリン・保険・車検など)
- CR-Z:年間維持費 約28万円
となるケースが見られます。車両価格や状態にもよりますが、初期投資に加えて維持費を抑えたいならコペンが有利です。
まとめ:維持費重視ならコペン、走りや装備ならCR-Zも検討の価値あり
トータルの維持費で見ると、軽自動車規格のコペン初期型の方が安価に抑えられる可能性が高いです。一方、CR-Zは燃費性能が高く、普通車としての快適性やパワーも魅力です。
維持費を最優先するならコペン、走行性能やハイブリッドの魅力に価値を見出すならCR-Zも十分検討に値します。最終的にはライフスタイルとカーライフの目的に合わせて選びましょう。
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