フルフェイスヘルメットが濡れたときの正しい乾かし方|ドライヤーはNG?素材を痛めない対処法

車検、メンテナンス

雨の日のツーリングや突然の豪雨で、フルフェイスヘルメットの内部が濡れてしまうことはライダーにとって避けられないアクシデントです。焦ってドライヤーで乾かそうとする人もいますが、それが正しい対処法なのでしょうか?本記事ではヘルメットを傷めずに乾燥させる方法を詳しく解説します。

ドライヤー乾燥は危険?素材へのダメージとは

ドライヤーの高温風は一見効果的に見えますが、ヘルメットの内装(スポンジ・ウレタン・接着剤)やシールド周辺のプラスチック素材を熱変形させる可能性があります。とくに長時間・至近距離での使用は危険です。

また、メーカーの取り扱い説明書でも「高温による乾燥は避けるように」と記載されているケースが多く、内部の抗菌加工や通気構造も損なわれる恐れがあります。

正しい乾かし方①:自然乾燥を基本に

最も推奨されるのは風通しの良い日陰での自然乾燥です。直射日光も避けることで素材の劣化を防げます。ヘルメットは上下逆さまにして置くと内部に空気が入りやすく、乾きが早まります。

インナーが外せるモデルの場合は、インナーを取り外して別々に乾かすのがベスト。風呂場の乾燥機能を使う場合は送風モードを選びましょう。

正しい乾かし方②:扇風機やサーキュレーターの活用

湿度が高い日や梅雨時期などは自然乾燥だけでは難しいことも。そんなときは扇風機やサーキュレーターを使って風を循環させるとより効果的です。

特に内部のこもった湿気を逃すためには、送風を下から当てるように設置するのがポイント。内部にタオルを軽く詰めておくのも吸湿に効果的です。

誤った乾燥方法とそのリスク

  • 直火・ストーブの近く:プラスチック部分が変形や焦げの原因に
  • ドライヤーの高温風:接着剤の劣化・スポンジの収縮
  • 濡れたまま放置:カビや臭い、加水分解の原因に

短時間で乾かしたい気持ちはわかりますが、寿命を縮める原因になりかねません。

応急処置としての“低温ドライヤー”の使い方

どうしてもすぐに使う必要がある場合は、「冷風モード」や「低温(弱風)」設定で30cm以上離して使用し、こまめに動かすようにしましょう。ただし、これはあくまで応急処置と認識してください。

まとめ:長持ちさせるなら手間を惜しまない乾燥が鉄則

フルフェイスヘルメットの寿命や快適性を維持するには、正しい乾燥方法が重要です。焦ってドライヤーを使うよりも、日陰+送風でじっくり乾かすのが安心です。快適なライディングのためにも、日々のメンテナンスに気を配りましょう。

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