トヨタのコンパクトトールワゴン「ルーミー」は、実はダイハツが開発・製造しているOEM車です。この記事では、ルーミーの製造元や兄弟車にあたるモデル、さらに販売状況や人気の理由についても詳しくご紹介します。
ルーミーの製造はダイハツが担当
トヨタ「ルーミー」は、実際にはダイハツ工業が開発・生産を行っており、トヨタブランドとして販売されているOEM(相手先ブランド名製造)車です。自社では製造せず、提携メーカーのダイハツがすべてを担っています。
ダイハツはトヨタのグループ企業であり、軽自動車や小型車の開発に特化した技術力を持っていることから、トヨタはこの分野をダイハツに委ねている背景があります。
ダイハツ版の名称は「トール」
ルーミーの元になっているダイハツの車種名は「トール(THOR)」です。外観・内装・機能面でルーミーとほぼ同一であり、エンブレムや一部グレード構成に違いがある程度です。
例えば、「トヨタ ルーミー カスタムG」と「ダイハツ トール カスタムG」は見た目も装備もよく似ており、好みによって選ぶことができます。
スバルでも販売されていた「ジャスティ」
ルーミーとほぼ同じ車がスバルからも「ジャスティ」という名称で販売されていました。これもOEM供給によるもので、ベース車両は同じくダイハツ トールです。
ただし、スバル ジャスティは販売台数が比較的少なく、2023年には販売終了が発表されました。
ルーミーの人気と販売実績
ルーミーは発売以来、非常に高い人気を誇るコンパクトカーのひとつです。2021年や2022年には登録車の販売台数ランキングで上位にランクインしており、家族層やシニア層からの支持も厚いです。
人気の理由には以下の点が挙げられます。
- スライドドア採用で乗り降りしやすい
- コンパクトでも室内空間が広い
- 価格が抑えられていてコスパが高い
- 安全装備(スマアシ等)が充実
特に子育て世帯や都市部での取り回しを重視する方には非常に好評です。
OEM車のメリットと注意点
OEM車は「車種の選択肢が増える」「好みのブランドから選べる」などの利点がありますが、下取り価格やブランドの統一感などを気にする人にとってはデメリットもあります。
たとえばトヨタのディーラーで購入・整備を一括で済ませたい場合はルーミー、逆に軽自動車の知見が豊富な整備士が多いダイハツ店を希望する場合はトールがおすすめです。
まとめ:ルーミーを理解して最適な選択を
トヨタ「ルーミー」はダイハツ「トール」がベースであり、スバル「ジャスティ」とも兄弟関係にあったことから、実際には一台の車がブランド違いで販売されていた形です。
現在はトールとルーミーの2本立てとなっており、ブランドごとの特色やアフターサービス、販売店との相性を考えて選ぶのが満足度の高い買い物に繋がります。
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