ツーリングやロングドライブの話題でよく登場する「距離ガバ」という言葉。聞いたことはあるけれど、実際どのくらい走ると“距離ガバ勢”と呼ばれるのか、基準が曖昧だと感じる人も多いはずです。この記事では、車・バイクそれぞれの視点から距離ガバの基準や、その背景にある考え方を解説します。
そもそも「距離ガバ」とはどういう意味?
「距離ガバ」とは、「距離感がガバガバ」=距離に対する感覚が麻痺している人を指す俗語です。100km、200kmの移動を「ちょっとそこまで」のように感じてしまう人たちが対象となります。
この言葉はSNSやツーリングコミュニティなどで自然発生的に広まり、「そんな距離日帰りで行くの?」という驚きとともに半ば称賛を込めて使われることもあります。
車乗りとバイク乗りの距離感の違い
車はエアコン完備で疲労も少なく、高速道路の使用率も高いことから、長距離に対するハードルが低くなりがちです。例えば、東京から名古屋(約350km)を日帰りすることも珍しくありません。
一方バイクでは、風・振動・姿勢など体への負担が大きく、同じ距離でも疲労感が桁違い。250〜300kmでヘトヘトというライダーもいれば、1日1000km近く走る「真の距離ガバ」も存在します。
何キロからが「距離ガバ」?ライダーとドライバーの感覚比較
距離 | 車乗りの感覚 | バイク乗りの感覚 |
---|---|---|
〜100km | 買い物・近場 | 近距離ツーリング |
100〜300km | 日帰りドライブ | ツーリングの王道距離 |
300〜500km | 「そこそこ走ったな」 | 体がバキバキ |
500km〜 | ロングドライブ | 距離ガバ認定ゾーン |
このように、同じ距離でもバイク乗りにとってはハードな距離であり、500kmを超えてくると「本物の距離ガバ」と言われる傾向があります。
距離ガバになる人の特徴とは?
- とにかく走ることが好き
- 目的地より「走ること」が目的
- 高速道路をフル活用する
- ナビよりも距離感が信用できない
- 感覚がマヒしていて「300kmは近所」
距離ガバな人は、体力だけでなく精神的にも走ることが苦にならない性質を持っています。バイクなら尚さら、“乗る”ことそのものが快楽というタイプに多く見られます。
距離ガバでも無理は禁物。安全意識が最優先
たとえ距離に対して耐性があっても、長距離は疲労や集中力の低下を招きます。休憩を取らずに突っ走るような行動は避けるべきです。特にバイクはリスクが高いため、こまめな休憩・水分補給・ペース配分を徹底しましょう。
また、他人と距離の基準を比べるのではなく、自分の体調やライディング経験に合わせた距離設定が重要です。
まとめ:距離ガバの境界は人それぞれ。自分の快適な距離感を知ろう
距離ガバはあくまで距離感覚の個人差を示す言葉であり、どこからが“ガバ”かに明確な定義はありません。車とバイクでは負担の度合いも異なるため、無理せず楽しめる距離での移動を心がけるのが理想的です。
あなたにとっての“ちょっとそこまで”は、もしかしたら他人にとっての“ロングツーリング”かもしれません。
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