通勤や買い物など、日常使いに便利なホンダの原付スクーター「Dio110」。その利便性をさらに高めてくれるのがリアボックスの取り付けです。しかし、Dio110にリアボックスを装着するには注意点がいくつかあります。本記事では、荷台の構造や必要パーツ、取り付け方法などを詳しく解説します。
Dio110の荷台構造はどうなっている?
現行のDio110(JF58・JK03型など)は、車体に小さめのリアキャリアが標準装備されています。ただし、この純正キャリアはボックスの台座をしっかりとボルトで固定できるタイプではなく、取り付け穴が少なく、耐荷重もやや制限されている点に注意が必要です。
そのため、大型のリアボックスを装着したい場合や確実に固定したい方は、社外品の強化キャリアを追加で装着するのがおすすめです。
リアボックスの台座を固定するにはどうする?
リアボックスの多くは、専用の「台座(ベースプレート)」が付属しており、それをキャリアにボルトや金具で取り付ける必要があります。しかしDio110の純正キャリアは、穴の位置や形状の関係でうまく固定できないケースもあります。
そのような場合、市販されているDio110対応の社外キャリア(例:キジマ、デイトナ製など)を活用することで、強固かつ安定した取り付けが可能になります。キャリアを交換することで、取り付け穴の位置や幅も台座に適したものになります。
針金などで取り付けても問題ない?
「ボルトでしっかり固定しなくても、針金や結束バンドなどでくくり付ければいいのでは?」という声もあります。確かに一時的な応急処置としては成立するかもしれませんが、安全性の面でおすすめはできません。
走行中に緩んで外れたり、積載物の重さでズレたりするリスクがあり、重大な事故につながる可能性もあります。特に法的な問題としては「整備不良」に問われる場合もありますので、確実な固定が前提です。
おすすめのリアキャリアとリアボックス
Dio110に対応するリアキャリアとしては、以下のような製品があります。
- キジマ製リアキャリア(ホンダDio110専用):ステンレス製で錆びにくく、耐荷重にも優れています。
- デイトナ MULTIキャリア:ボックス台座の互換性が高く、多くの製品に対応。
リアボックスは、GIVI(ジビ)やSHAD(シャッド)などの海外メーカー製が人気。容量は30L前後が街乗りにはちょうど良く、ヘルメット1個が収納可能です。
取り付けの手順と注意点
リアボックスの取り付けは、以下の流れで進めます。
- キャリアを純正から社外製に交換(必要に応じて)
- 台座をキャリアの上にボルトで固定
- ボックス本体を台座にはめ込んでロック
この際、防振ゴムや座金(ワッシャー)などを併用すると、走行中のビビり音や振動を軽減できます。なお、ボックス自体が大きすぎるとバランスが崩れるため、耐荷重を超えない範囲で選ぶことが大切です。
まとめ:安全性と実用性を両立した取り付けを
Dio110にリアボックスを取り付けるには、純正キャリアの確認と、必要に応じた社外パーツの活用がポイントとなります。針金などでの簡易的な固定は避け、確実に装着することが安全性の面でも重要です。
リアボックスは便利なアイテムですが、正しく使ってこそその利便性を発揮します。しっかりと取り付けて、安心で快適なライディングを楽しみましょう。
コメント