カスタム好きのオーナーにとって、シートの交換は快適性や見た目の向上を狙う上で非常に魅力的なカスタマイズです。特に20ヴェルファイアのような高級ミニバンでは、エグゼクティブラウンジ仕様のオットマン付きシートに交換したいと考える方も多いでしょう。しかし、車検や法的な問題を避けるためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
純正シート同士の交換は基本的に合法
20ヴェルファイア ゴールデンアイズⅡから、同じ20系のエグゼクティブラウンジ助手席への交換であれば、基本的には違法ではありません。なぜなら、どちらもメーカーが設定した純正部品であり、構造変更には該当しないからです。
ただし、エグゼクティブラウンジ専用の配線や制御ユニットが必要になるケースがあり、これが正しく接続されていないと、機能不良だけでなく警告灯の点灯や検査不合格の原因となる場合もあります。
車検に通るかの判断基準
車検時に重要となるのは、「安全性」と「保安基準への適合」です。次の点に注意してください。
- エアバッグが装備されている場合は、機能が正常に作動すること
- オットマンが完全に格納でき、走行時に邪魔にならない構造であること
- シートベルトアンカーの位置や固定方法が変更されていないこと
これらをクリアしていれば、構造変更申請は不要でそのまま車検に通ることが一般的です。
陸運局やディーラーでの確認は必須
個人で判断せず、最寄りの陸運支局またはトヨタディーラーに事前相談するのが最も確実です。特にオットマン付き助手席は配線・モーター制御が複雑であるため、トヨタ純正であっても誤接続や動作不良がリスクになります。
また、ディーラーによっては「改造扱い」として断られることもあります。その場合は、認証工場やカスタム専門ショップに相談するとよいでしょう。
シート交換の実例とトラブル例
実際にオットマン付き助手席へ交換したオーナーの中には、「電動リクライニングが作動しなかった」「車検時にシートベルト警告灯が点灯して不合格になった」といったトラブルも報告されています。
反対に、適切な配線加工と固定を行えば、快適性は格段に向上し、見た目にもラグジュアリー感が加わるため、満足度の高いカスタムになるでしょう。
まとめ:安全性と法令順守を第一に
20ヴェルファイアのエグゼクティブラウンジ助手席への交換は、基本的に違法ではありません。しかし、安全性や保安基準を満たす必要があり、取り付けにあたっては専門知識が求められます。
快適なドライブを実現するためにも、ディーラーや陸運局への事前確認、信頼できるプロの施工をおすすめします。正しい知識と手順を踏んで、愛車をより上質な空間へアップグレードしてみてはいかがでしょうか。
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