スタイリッシュなデザインと上質な走りで人気のあるマツダ・アテンザセダン。その中でも2013年式の20Sガソリンモデルは、中古市場でも手ごろな価格で流通しており、検討されている方も多いのではないでしょうか。今回は、購入前にチェックしておきたい故障リスクやトラブル事例、壊れやすい箇所について詳しく解説します。
アテンザ20S(2013年式)の基本スペック
アテンザ20Sは2.0L直列4気筒エンジン(PE-VPS型)を搭載したFFセダンで、SKYACTIV技術を全面採用した初期モデルです。力強い加速と燃費性能を両立しながらも、デザイン・走行性能ともに高い評価を受けています。
内装の質感や静粛性も当時としては上位クラスに位置しており、現在でも十分通用する仕上がりです。ただし、10年以上前の車種となるため、消耗部品や経年劣化には注意が必要です。
壊れやすいとされる主な箇所と注意点
- エンジンオイル漏れ:ガスケット類の劣化により、走行距離10万km前後でオイル滲みが発生する例があります。
- スカイアクティブATの変速ショック:トランスミッション内部のセンサーやソレノイドバルブの故障が稀にあります。
- リアサスペンションのブッシュ劣化:ゴム部品が硬化して異音や乗り心地の悪化が報告されています。
- 電動パワーステアリングの違和感:異音や操舵時の引っかかりなどが一部で見られます。
オーナーの口コミに見る実際のトラブル事例
オーナーからの報告では、「エアコンのコンプレッサーが弱い」「ウィンドウレギュレーターが壊れた」といった電装系の不具合も一部見られます。特にエアコン関係は修理費が高くなる傾向があるため、購入前に動作確認をしておきたいポイントです。
一方で「10万km走っても大きなトラブルはない」「しっかりメンテナンスされていれば信頼性は高い」といった声もあり、整備履歴や車両状態に大きく左右されるのが実情です。
購入前にチェックすべきポイント
中古車購入の際は以下の点を重点的に確認しましょう。
- 整備記録簿や点検履歴があるか
- エンジンルーム内にオイル滲みがないか
- 試乗時に異音・変速ショック・ハンドルの違和感がないか
- 車検の残期間やタイヤ・ブレーキパッドの消耗具合
できれば第三者の整備士によるチェックを依頼する「認定中古車」や「保証付き車両」を選ぶのが理想です。
維持費や部品コストについて
マツダ車は比較的部品が高くないため、国産車の中でも維持費は抑えられます。消耗品(エンジンオイル・エアフィルター・ブレーキパッドなど)は汎用品も多く、ディーラー以外の整備工場でも対応しやすい点が魅力です。
ただし、先進装備のない2013年式ではADAS(自動ブレーキ等)による保険料割引が適用されないため、任意保険料の比較検討も重要です。
まとめ:適切なチェックと整備履歴があれば安心して乗れる1台
アテンザセダン20S(2013年式)は、中古車として価格とデザイン、走行性能のバランスに優れた選択肢です。年式なりの経年劣化には注意が必要ですが、整備が行き届いた車両であれば、大きな不安なく乗り続けられます。
購入を検討する際は、走行距離よりも整備状態や保証の有無に注目し、信頼できる販売店を選ぶことが安心につながります。
コメント