中古車に取り付けられていたドライブレコーダーの配線がUSB Mini-B端子だった場合、新たに購入したUSB Type-C端子対応のドライブレコーダーにそのまま使えるかどうかは気になるところです。本記事では、USB端子の違いに伴う注意点と、変換ケーブルの活用方法について詳しく解説します。
USB Mini-BとUSB Type-Cの違いを理解しよう
USB Mini-Bは旧型のUSB規格で、多くは2000年代〜2010年代前半の機器に使われていました。一方、USB Type-Cは近年のスタンダードで、上下の向きを問わず挿しやすく、電力供給能力も高くなっています。
両者は物理的な端子形状が異なるため、直接の互換性はなく、変換ケーブルや変換アダプタが必要です。
変換ケーブルで接続は可能か?
USB Mini-B(オス)からUSB Type-C(オス)へ変換するアダプタやケーブルを使えば、物理的な接続は可能です。ただし重要なのは、変換後も安全に電力を供給できるかという点です。
特にドラレコは常時電源が必要な機器のため、電圧や電流の要件に合致していないと誤作動や故障の原因になります。
電源電圧の確認が重要
ドラレコに給電するケーブルの多くはシガーソケットから12Vを取り出し、内蔵のDC-DCコンバータで5Vに変換しています。そのため、単にUSB端子の形状が合っていても電圧が適正でなければ危険です。
元のUSB Mini-Bケーブルが5V出力のUSB電源からの給電であるなら、Type-C変換アダプタを通しても大きな問題はありません。ただし、Type-C側のドラレコがPD(Power Delivery)に対応している場合、単純な変換では正常に動作しないことがあります。
実例:Mini-Bケーブルを流用して失敗したケース
あるユーザーは、旧型のドラレコ配線(Mini-B)に変換アダプタをつけて新しいType-Cモデルを接続したところ、動作はするものの録画データが破損していたとのこと。原因は電流不足による処理エラーでした。
このように、物理的に繋がっても安定動作とは限らないため、使用するアダプタの仕様や電源供給能力を事前に確認することが大切です。
おすすめの対応方法
- 専用のType-C電源ケーブルに交換:新しいドラレコには専用品を使うのが最も確実です。
- 12V→5V出力の変換アダプタを確認:既存のシガー電源ケーブルがそのまま使えるかチェックしましょう。
- 信頼できる変換アダプタを使う:最低でも5V/2A以上の供給が可能なアダプタを選んでください。
まとめ:ドラレコの端子変換は「できるけど注意が必要」
USB Mini-BからUSB Type-Cへの変換は物理的には可能ですが、安全かつ安定して使用するには「電圧・電流の適正」や「ドラレコの仕様への理解」が不可欠です。
少しでも不安がある場合は、変換ケーブルに頼らず、ドラレコのメーカーが推奨する専用電源ケーブルを使用するのがベストな選択です。安易な流用が故障や記録不良の原因にならないよう、慎重に対応しましょう。
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