街中で軽自動車に白いナンバープレートが付いているのを見かけて不思議に思ったことはありませんか?本来、軽自動車は黄色ナンバーのはずですが、近年ではある条件下で白ナンバーにすることが可能です。この記事では、軽自動車の白ナンバーの正体と、高速道路でどのように車種を判別しているのかを詳しく解説します。
軽自動車に白ナンバーが存在する理由
軽自動車の白ナンバーは、国土交通省が実施する「図柄入りナンバープレート(ラグビーワールドカップ記念やオリンピック記念)」制度の一環で交付されているものです。
この制度では、寄付金付きの図柄ナンバーを申し込むと、普通車と同じ白地のナンバーが交付される仕組みになっており、軽自動車でも対象車両であれば白ナンバーが選べます。
白ナンバーでも軽自動車扱いになる理由
見た目は普通車と区別がつきにくくなりますが、車両区分としてはあくまで軽自動車のままです。車検証や登録情報、ナンバーの番号構成などから、しっかりと軽自動車として識別されています。
例えば、「580」や「480」などの分類番号や、車検証に記載されている「車種区分」が軽自動車であることから、高速道路の料金計算や税金などに影響はありません。
高速道路ではどうやって軽自動車を識別しているのか?
高速道路の自動料金収受システム(ETCやナンバー読み取り装置)では、ナンバープレートの色だけでなく、車両重量・分類番号・登録情報を総合的に判別しています。
具体的には、車両情報が事前に道路公団システムに登録されており、ナンバープレートに記載された「分類番号」や車検証情報に基づき、自動で車種区分が判断される仕組みです。
ナンバープレートの番号構成と車種識別の関係
「580」「660」などの分類番号は、ナンバープレート上部に記載されている数字で、これによって車種が大まかに判別されます。軽自動車は「5」や「7」で始まる番号が多く、普通車は「3」や「1」が主流です。
そのため、ナンバーの色にかかわらず、システムはこの分類番号と登録情報を照らし合わせて軽か普通かを判断しています。
白ナンバー軽自動車の注意点
見た目が普通車のようになるため、駐車場の機械式設備や民間施設などで軽自動車割引が適用されないケースも報告されています。
また、軽自動車専用のスペースや軽自動車特有の特典がある場面では、白ナンバーだと誤認されるリスクもあるため注意が必要です。
まとめ:白ナンバーでも中身は軽、判別はシステムで正確に
軽自動車の白ナンバーは、図柄入りナンバープレート制度の恩恵であり、見た目が変わっても中身は軽自動車のままです。
高速道路などの自動判別システムでは、ナンバーの色ではなく分類番号や登録情報をもとに判断しているため、料金や車種区分が誤って処理されることはほとんどありません。
外見と実際の車種区分が違うと感じるかもしれませんが、制度と技術に支えられた仕組みがしっかり機能しています。
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