ホンダのAF34(ライブディオ)に乗っていて、45km/hあたりで急に加速が止まってしまうというトラブル。スムーズに加速していたのに、まるでリミッターがかかったように伸びが止まる…そんな現象に心当たりのある方も多いはずです。本記事では、その原因として考えられるポイントをいくつか解説します。
AF34に搭載されているリミッターの存在
AF34の一部モデル(特に規制後モデル)には、45〜50km/hで作動する速度リミッターが搭載されています。これは法定速度に合わせた安全対策の一環であり、CDI(点火制御ユニット)によってエンジンの点火時期が制限される仕組みです。
リミッター付きCDIを装着している場合、この制御が働くことで、それ以上の加速ができなくなるという現象が発生します。
CDIユニットの仕様確認と交換の可能性
もしリミッターが原因であれば、CDIユニットをリミッターカットタイプに交換することで改善されるケースがあります。市販の社外CDIは、加速の伸びを改善するための選択肢として多くのユーザーが導入しています。
ただし、社外CDIを導入する際は、ノーマルエンジンに過剰な負荷をかけないよう注意が必要です。
駆動系(ベルト・ウエイトローラー)の劣化やセッティング
エンジン側に問題がなくても、駆動系部品の劣化や不適切なセッティングが原因で加速が伸びないことがあります。特に以下の点をチェックしましょう。
- Vベルトの摩耗・たるみ
- ウエイトローラーの偏摩耗や重すぎるセッティング
- クラッチスプリングの弱化
これらは走行性能に大きな影響を与えるため、定期的な点検・交換が大切です。
点火プラグやエアクリーナーの汚れも影響する
点火系・吸気系のトラブルでも、高回転域でパワーが伸び悩むことがあります。以下の項目をチェックしてみてください。
- 点火プラグの摩耗・カーボン付着
- エアクリーナーの目詰まり
- オイル混合比(2スト車では重要)
オイル交換はされているとのことですが、エアフィルターやプラグも簡単に確認できる消耗部品なので、合わせてチェックしておくと安心です。
マフラーの詰まりも見逃せない要因
2ストエンジン特有の現象として、長年使用しているとマフラー内にカーボンが蓄積し、排気効率が低下するケースがあります。
この状態では高回転時に排気がスムーズに行われず、結果的に加速が止まってしまう症状が出ることもあります。走行距離が多い個体や、以前のオーナーが適正なオイルを使用していなかった場合は特に注意が必要です。
まとめ:AF34の加速不良は複合的な要因で起きる
AF34の45km/h付近で加速が止まる問題は、CDIによるリミッター制御が原因であることが多いですが、駆動系・点火系・吸排気系の整備不良や劣化も見逃せません。
まずはCDIの仕様を確認し、必要に応じて社外品への交換や各種点検を実施してみましょう。特にノーマル車両の場合は、定期的なメンテナンスで性能を取り戻せる可能性が高いです。
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