高校生になって原付免許を取得すると、自由な移動手段が手に入り、世界が広がります。しかし、原付の購入は単なる移動手段以上の意味を持つ選択であり、デザイン・性能・将来性など多くの要素に迷うもの。今回は、DIOやJOGといったスクーターに満足できず、カブを検討している高校生が抱える悩みと、原付選びの考え方、中型免許取得のタイミングなどについて解説します。
原付選びは“気に入るか”が大切な理由
原付は毎日の移動手段になるため、性能や価格だけでなく「見た目が好き」「乗っていて気分が上がる」といった感情面も非常に重要です。特に高校生の場合、自分のバイクで仲間と走る経験は一生の思い出になります。
借り物のバイクに対して不満や虚しさを感じるのは自然なこと。DIOやJOGのような一般的なスクーターが好みに合わないなら、自分が愛着を持てるバイクを選ぶべきです。
なぜカブは原付として“あり”なのか?
ホンダのスーパーカブは、ギア付きでクラッチ操作のない「ロータリー式変速機構」が特徴。初心者でも慣れやすく、燃費・耐久性ともに優れているため、通学やツーリングにも適しています。
見た目のカスタム性も高く、「原付に見えない格好良さ」やレトロデザインで若者からも人気。DIOなどとは違った個性を出せる点も、選ばれる理由の一つです。
中型免許と原付購入のタイミングをどう考える?
将来的に中型(普通自動二輪免許)を取る予定なら、たしかに「原付は数ヶ月のつなぎ」と感じるかもしれません。しかし半年以上乗るなら、その間も気に入ったバイクに乗っていたほうが、満足度が高くなるでしょう。
仮に10万円前後でカブを購入したとしても、状態が良ければ中型バイク購入時に売却して資金に充てることも可能です。自分のバイクを持つことで「バイクライフへのモチベーション」がさらに上がるという副次的なメリットもあります。
予算・性能・デザインのバランスで選ぼう
ビーノは可愛い系、ズーマーは個性派、マグナ50はクルーザー系と、原付にも多くの選択肢があります。しかしカブはその中でも「実用性とカスタムの自由度」のバランスが秀逸です。
例えば、荷物を載せたい場合はキャリアが充実。ツーリングしたいならカスタムマフラーや大径タイヤで乗り味も変えられます。「ギアが面倒」と言われることもありますが、慣れればむしろ運転の楽しみが広がります。
親との話し合いは“論理と気持ち”の両面で
親からの「どうせ中免取るなら今は借り物でいい」という意見も理解できます。ただし、自分の気持ちや今の不満、カブが好きな理由を冷静に伝えることで納得してもらえることもあります。
「半年間、好きでもない借り物に乗るより、自分のバイクで安心して走りたい」「安全のためにも整備された車体が必要」など、現実的な理由も添えると説得力が増します。
まとめ:今を充実させる原付選びを
中型免許を取る予定があるからといって、今の原付選びを妥協してしまうのはもったいない話です。半年間という時間も、高校生にとっては貴重で、ツーリングや通学など多くの経験が詰まっています。
カブのように実用性と個性を両立できる原付を選ぶことで、今しか味わえないバイクライフをより豊かなものにできるでしょう。「自分のバイクが欲しい」と感じたら、それはきっと行動すべきタイミングです。
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