CB750(RC42)の始動性が悪い原因とは?エンジンがかからない時に確認すべきポイントと対策

車検、メンテナンス

CB750(RC42)はホンダの名車として多くのファンに愛されてきましたが、長く乗っていると始動性の悪化に悩まされることもあります。この記事では、夏場でもチョークが必要になるケースや、セルは回るのにエンジンがかからないといった症状に対し、考えられる原因とその対処法を解説します。

始動不良の主な原因を絞り込むポイント

セルが正常に回っているということは、スターターモーターやバッテリーは機能している可能性が高いです。にもかかわらず始動が悪い場合は、点火系、燃料供給系、エア吸入系のどこかに問題がある可能性があります。

特にCB750(RC42)はキャブレター車のため、長期間の保管や使用状況によって燃料通路が詰まりやすく、始動性に影響を及ぼします。

燃料系のトラブルを疑う

最近エンジンのかかりが悪くなった場合、最初に疑うべきはキャブレターの詰まりです。ガソリン内の添加剤が気化した後に残るガム質が、スロージェットやパイロット系統に詰まると、エンジンが始動しにくくなります。

キャブクリーナーの使用や、プロによるキャブレター分解清掃を行うと改善する場合があります。また、燃料ホースやコックの詰まり、フィルターの目詰まりも要チェックです。

点火系の確認とプラグの状態

プラグは3ヶ月前に交換済みとのことですが、油断は禁物です。始動不良の際はプラグの状態(カーボン付着や湿り具合)を再確認しましょう。特に湿っている場合は、燃料供給はされているが点火が不十分というサインです。

点火コイルやイグニッションコード、イグナイターなどの劣化も要因となることがあります。導通や抵抗値をテスターで計測して診断を進めてください。

押しがけでかかりやすいのはなぜ?

押しながらセルを回すと始動しやすいという現象は、スタータークラッチの滑りや圧縮抜け、バルブタイミングのずれなどが関係している可能性があります。

スタータークラッチが劣化していると、セルだけでは十分にクランクを回せず、車体の動きで回転を補うことによって始動に至ることがあります。

その他考えられる原因と対処法

エアクリーナーの目詰まりやエア吸入経路のトラブルも始動に影響します。また、負圧式燃料コックの不良によってガソリンが供給されていないケースもあるため、タンクとの接続部分も点検してみましょう。

また、寒暖差や湿度の影響で一時的に調子が悪くなることもありますが、数週間連続して不調が続く場合は根本原因があると考えるべきです。

まとめ:原因を一つずつ潰して始動性の回復を

CB750(RC42)の始動性が悪化する原因はさまざまですが、点火系、燃料系、エア系の3要素を順に確認することで、トラブルの核心に近づけます。特にキャブレターのスロージェットやスタータークラッチの状態は見落とされがちです。

DIYで難しい場合はバイクショップで診断を依頼し、早めの対処で快適なライディングを取り戻しましょう。

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