夏場のアイドリング中にエアコンをonにすると「ガゴゴゴゴ…」といった異音がするものの、走行中には収まる――そんな経験はありませんか?新車購入後3年半で発生するこの症状について、原因や対処法を車のプロ目線で詳しく解説します。
アイドリング時に異音がするメカニズムとは?
アイドリング中はエンジン回転数が低いため、エアコンのコンプレッサーに十分な駆動力が伝わりにくくなります。この状態で負荷がかかると、「ガゴゴ」とした音を発することがあります。
一方、走行中はエンジン回転やオルタネーターの回転が上がるため、電力や駆動力が安定し、異音が消えるケースが多いです。
考えられる具体的な原因
1. コンプレッサー負荷不足
低回転時は油圧が低く、潤滑が不十分になりやすいです。そのため摩擦が生じ、異音の原因になります。
2. ファンモーターやベルトの緩み
エンジン低回転でベルトの張りが弱まり滑ると、特定の音が発生することがあります。走行中の高回転では解消されます。
3. 冷媒不足・汚れ
冷媒が少ない、あるいは混入異物があるとコンプレッサーが異常に動き、異音につながることがあります。
放置しておいても大丈夫?不良リスクは?
軽度でアイドリング時のみの症状なら、走行には支障がないケースが多く、即急を要する不良ではありません。
しかし長期放置するとコンプレッサー本体の摩耗が進み、最悪の場合修理費用が増加します。
異音のチェックと対策方法
- ディーラー・整備工場で冷媒量や圧力点検
- ベルト・プーリーの張りや摩耗具合の確認
- 異音箇所に潤滑スプレーでテスト
症状が軽度であればこれらの初期点検で改善することが多いです。
ユーザー体験談:3年目点検で解消された実例
あるオーナーは「3年目の点検で冷媒を補充・ベルト調整したところ、アイドリング中のガゴゴ音が消えました」と報告しています。
まとめ:音は注意サイン、早めの点検が安心を買う
・アイドリング時の異音はコンプレッサーやベルトの状態を示すサイン
・走行中に音が消えるからといって放置せず、軽度でも点検を
・冷媒補充やベルト調整で改善されるケースが多い
安心で快適なカーライフのためにも、気になる異音は早めのプロ点検でスッキリ解決しましょう。
コメント