愛車のスペーシアカスタムに乗っていると、ドアから「カチャカチャ」と音がする…。しかも片側だけ。このような症状があると不安になりますよね。本記事では、スペーシアカスタムで見られるドアの異音トラブルの原因と対処法について、整備士目線で解説していきます。
片側のドアだけ音がする場合に考えられる原因
ドアからカチャカチャ音がする場合、その発生源はドア内部の構造部品にあることがほとんどです。片側だけの異音となると、次のような原因が考えられます。
- ドアロックアクチュエーターのガタつき
- ドア内張りのクリップの緩み
- スライドドア用ローラーの摩耗や変形
- ドアヒンジやストッパー部の緩み
特にスライドドアタイプのスペーシアカスタムでは、ドアローラーが原因となっているケースが多く報告されています。異音の出方が「走行中だけ」「開け閉め時だけ」などで変わる場合は原因の特定のヒントになります。
実際の点検でよく見つかる不具合事例
実例として、整備工場に持ち込まれた2020年式スペーシアカスタムでは、スライドドア上部のローラーが摩耗しており、走行時に振動で「カチャカチャ」音が鳴っていました。この場合、部品交換により音は完全に解消されました。
また別のケースでは、内張りのクリップが経年劣化で外れており、ドア内部でパネルが浮いて音がしていました。これもクリップ交換で対処可能です。
DIYで確認できるチェックポイント
すぐに整備に出す前に、簡単に自分でできるチェックもいくつかあります。
- ドアの開閉時に異常な抵抗感や引っ掛かりがないか
- 窓の上下動で音が変化するか
- 内張りを軽く押してみてカタつかないか
- スライドドアのレール部分に異物が挟まっていないか
これらの確認で「どの動作で異音が出るか」を把握しておくと、ディーラーや整備工場での説明がスムーズになります。
放置するとどうなる?整備の必要性
小さな異音だからと放置すると、内部部品の摩耗が進み、修理費用が高額になるリスクがあります。特にローラーのガタつきなどは、スライドドアの開閉不良や破損につながるおそれもあります。
保証期間内であれば無償修理の対象となることもあるため、購入時期と保証内容も確認しておきましょう。
ディーラーへの相談が安心な理由
異音の原因は目視で判断が難しいこともあるため、早めにディーラーや認定整備工場に相談するのが安心です。スペーシアカスタムは比較的新しいモデルでも細かな仕様変更があるため、車台番号から正確な部品確認ができるディーラーでの点検がおすすめです。
見積もりや点検だけであれば無料で対応してくれるところも多いので、一度問い合わせてみると良いでしょう。
まとめ:異音は早期発見・早期対応がポイント
スペーシアカスタムの片側ドアからの「カチャカチャ音」は、内部部品の摩耗や緩みによるものである可能性が高く、放置すると悪化する恐れがあります。まずは原因を特定し、必要に応じて部品の交換や修理を行うことが大切です。
異音が気になり始めたら、早めの点検で愛車を長持ちさせましょう。
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