ジムニーシリーズに新たに加わった5ドアモデル「ジムニーノマド」。従来の3ドアモデルと比べてどこが違うのか、使い勝手や走行性能を中心に詳しく整理しました。
車体サイズと乗車定員
ジムニーノマドは全長約3,890mm、ホイールベースが3,550mmのジムニーシエラより340mm長く設計されています。この延長により居住空間と荷室スペースが大幅に向上しています。
リアドア搭載により5人乗り対応となり、後席への乗り降りや足元空間も広くなっています。
居住性と荷室の広さ
後席ヒップポイントが約50mm後方に移動し、左右間隔も約90mm広がりました。そのため長時間の移動でも快適です。
荷室長は350mm延長され、キャンプや旅行、買い物などの荷物積載能力でもジムニーノマドが優れています。
乗り心地と走行安定性
ホイールベースの延長により直進安定性が高まり、長距離走行でも安定感があります。一方、最小回転半径は約5.7mと大きく市街地での取り回しには注意が必要です。
ジムニーシエラと比較すると、ノマドの乗り心地は穏やかで安定感に優れていますが、車体剛性向上のためやや硬めの印象を受ける場面もあります。
性能・燃費・価格差
エンジンや駆動系は共通ながら、車重はノマドが約100kg重く設定されています。そのため登坂路や加速性能で差を感じる人もいるでしょう。
燃費はWLTCモードでノマドが約13.6〜14.9km/Lに対し、シエラが14.3〜15.4km/Lとなり、年間ガソリン代の差は数千円程度とされています。
価格はシエラJC(4AT)に比べノマドは約57万円高く、購入時のコストも検討すべき要素です。
こんな人におすすめ
・家族での使用が多く、リアドアや後席使いやすさを重視する方。
・キャンプや旅行、日常の買い物で荷物を多く運ぶ機会がある方。
・安定した直進性と居住性を重視し、小回りよりも快適性を求めるユーザー。
一方でシエラが向いているケース
・狭い駐車場や市街地での運転が多く、取り回しの良さを重視する人。
・価格や燃費を優先したい、また軽快な走りを楽しみたい方。
まとめ
ジムニーとジムニーノマドは基本構造を共有しつつ、用途や乗員数、居住性に応じて明確に異なるモデルです。特にリアドアや荷室スペースの拡張が必要な方にはノマドがおすすめですが、市街地利用やコスト重視ならシエラの方が相性が良いでしょう。
この記事を読めば、ジムニーノマドの特性と3ドアモデルとの違いを理解し、自分の使い方に合わせて選択できます。
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