DT125Rでラジエーターを2つに増設し、オイルタンクを後方に移設したいというユーザー向けに、実例や注意点を分かりやすく解説しています。
ツインラジエーターの導入事例
DT125Rでは冷却性能が課題となるケースもあり、ツインラジエーター化を試みるライダーもいます。
たとえば、チューニング済みエンジンで水温が100℃超になる環境下でツインラジエーターを試した事例がありました。
ただしフォーラムでは「標準でも十分冷却される」「性能が上がると逆に温度制御が難しくなる」との意見も多数あります。
実際に、標準で最高80℃程度で安定しているとの報告もあります :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
オイルタンクと冷却系の配置関係
DT125Rでは、オイルタンク(2ストロークオイル)は燃料タンク前方右側に設置され、クーラントのリザーバータンクはシート下左側に配置されています。
古い機体(~2004年頃)では特に配置が逆と誤認されているケースもありますが、正しくは前方がオイルタンク、後方が冷却リザーバータンクです :contentReference[oaicite:1]{index=1}。
移設を行った場合の設計ポイント
ツインラジエーターを増設する場合は、汎用ラジエーターや他車種の流用が一般的です。
例えばWR200用のラジエーターを使用するなど、自作ブラケットで固定するケースも報告されています :contentReference[oaicite:2]{index=2}。
オイルタンク移設に際しては、オイルと冷却水を混同しないよう、経路を分けて確実に固定・配管する必要があります。
注意点:過冷却や重量化のリスク
標準構成でDT125Rは冷えすぎる傾向もあり、ツイン化により過冷却でエンジンの性能バランスが崩れることもあります。
また、追加ラジエーターによって車体重量が増し、ハンドリングや振動にも影響が出る可能性も指摘されています :contentReference[oaicite:3]{index=3}。
実例付:高負荷使用時の冷却強化例
あるユーザーは、オフロード走行で密林など風通しの悪い環境で水温が98℃を超えていたため、冷却性能を強化する目的でツイン化を実施しました。
しかし油温・水温計の精度管理や、濃い混合ガソリンなど燃調が適切でないと、期待した効果が得られないケースもあります。
まとめ:導入前に比較検討を
DT125Rの標準冷却システムは一般走行では十分な性能を持ちます。
ツインラジエーター化やオイルタンク移設は必要とされる条件(高負荷、チューニング、長時間走行など)が明確な場合のみ検討すべきです。
実装の際は、配管ミス・過冷却・重量増による操縦性変化に注意し、テスト走行・油水温計の確認・熱管理の徹底が重要です。
コメント