長く乗っていなかったレッツ2を久々に動かしたとき、中~高回転でアフターファイアやプラグの失火、キャブがオイルで汚れるといった症状が出た場合、原因や対策はどこにあるのでしょうか。
原因①:燃調が濃すぎる(メインジェットが粗い)
長年ノーマルの68番メインジェットで好調だったとしても、気温上昇やオイル量の変化で燃調が濃くなり、黒煙プラグや失火を誘発します。
プラグが濡れて黒くなったりキャブ内部がオイルまみれであれば、燃料リッチが疑われます。より細かい番手のメインジェットへの交換を検討してください。
原因②:CDIの影響と点火タイミングのズレ
チャンバーや社外CDIに交換した場合、点火時期が純正からずれてアフターファイアや失火を招くことがあります。
ただし一般的に「エンジンが始動し、回るならCDI自体は動作している可能性が高く」、まずは燃調をチェックするのが基本です。
原因③:キャブのオーバーオイル供給(2ストローク系)
オイル混合式の場合、チャンバー変更などが影響し、オイル供給が過剰になってキャブがギトギトになることも起こりえます。
この場合、混合比を見直したり、オイルポンプ調整が必要です。
設定見直しの手順とチェックポイント
- プラグチェッカーで高回転域の燃調確認(プラグ色、黒煙)
- より細いメインジェット(例:66→64番)へ段階的に交換
- 燃料スクリュー(アイドル回転)の調整を慎重に
- オイル供給量・混合比の見直し
- 可能であれば純正CDIとの比較テスト
実例:アフターファイア改善までの流れ
あるユーザーは、68番で冬は安定していたものの夏にプラグが黒くなり失火する症状が発生。結果的に64番に下げたところ、アフターファイアが減りフィーリングが安定したという報告があります。
また、別のバイク事例では、純正から社外CDIに換えた後に失火症状が出たものの、燃調調整で改善した例もあります。
注意点とおすすめ対応
- メインジェット交換時はプラグチェックと試走をセットで回して慎重に調整を
- CDI単体で故障の可能性は低く、まずは燃調調整を優先
- 必要ならキャブ・CDI両面から調整してから、中古純正CDIを試すのも有効
まとめ
中~高回転でアフターファイアや失火が起きる原因は、燃調の濃さが最も疑わしく、次にオイル供給量やCDIの点火タイミングのズレの可能性があります。
燃調(メインジェット番手や混合比)を見直して調整すれば改善する可能性が高いです。失火や黒煙が続くようなら、段階的なセッティングの見直しをおすすめします。
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