2019年型RAV4で時速約40km/h付近に発生する車体下方の「ヴォーン」異音の原因と対処法

車検、メンテナンス

走行時、時速約40 km/hになると車の下の方から「ヴォーン」という異音が再発――ディーラーで一度修理してもらったにもかかわらず、また同じ音が鳴る。そんな事例に不安を感じる方に向けて、同様の症状とその背景にある技術情報、実例、そして今できる対応策を整理してお伝えします。

同様の現象は報告されている:ハイブリッドRAV4の“グルーミング音”

reddit等のユーザー報告によれば、2019年ハイブリッドRAV4 XSEで40 km/h前後に振動やうっすらとした humming/noise を感じるという報告が複数あります。走行中、運転席に振動が伝わるケースもあり、これはユーザー間で共通認識になっています :contentReference[oaicite:0]{index=0}。

原因として考えられるのは「リアドライブライン切り離し」

一部の4WD/AWDモデルでは、燃費重視で後輪への駆動を切り離す「リアドライブライン切り離し(transfer case disconnect)」機構が搭載されており、約20〜30mph(約32〜48 km/h)で接続/切り離し時に異音や振動が発生することがあります。

Toyota側でもこの症状に対しTSB(技術サービス情報)が出されており、転送用クラッチ(転送ケース電磁クラッチ)を修理・交換することで対応するケースが報告されています :contentReference[oaicite:1]{index=1}。

対処修理を受けても音が残るケースも

ただし、実際にクラッチ交換を受けたにもかかわらず、症状が解消しないケースも報告されています。つまり、完全な修復には至っていない事例もあるという点に注意が必要です :contentReference[oaicite:2]{index=2}。

その他の可能性:タイヤやベアリング、遮熱板など

とはいえ、異音の原因はリア駆動構成だけとは限りません。以下の要因も考慮に入れるべきです。

  • タイヤのアンバランスや偏摩耗による低速域での振動
  • ホイールベアリングやサスペンションの摩耗/緩み
  • 排気系の遮熱板(ヒートシールド)の緩みや共振

特にタイヤは最も簡易にチェックできる異音原因であるため、まずはバランスや空気圧、摩耗状況の確認が有効です :contentReference[oaicite:3]{index=3}。

具体的な確認ステップと対応法

対策を進める際は、以下の順で検査・対応を行うのがおすすめです。

  • ディーラーにTSB該当車両として再確認、クラッチ関連部品の再診断を依頼する
  • タイヤバランスや前後ローテーション、アライメント調整を実施
  • ホイールベアリング、CVジョイント、サスペンションブッシュなどの点検
  • 整備士と共に走行テスト(40 km/h付近)、その場で異音の再現・録音を依頼

他ユーザーの対応例:改善事例と注意点

redditユーザーの報告では、クラッチ交換後に症状が完全には消えていないケースがあり、ディーラーの対応のみでは完全に修復できない場合もあることがわかります。

別の事例では、タイヤ偏摩耗→交換+アライメント調整で異音改善した例もあり、原因が一つではないことが伺えます :contentReference[oaicite:4]{index=4}。

まとめ:諦めずに複数視点から検証を進めよう

2019年型RAV4で時速40 km/hあたりに発生する「ヴォーン」という異音は、リア駆動切り離しクラッチの問題による可能性が強い一方、タイヤやベアリング、排気系パネルによる振動も否定できません。

すでに一度ディーラーで修理を受けたとしても、異音が再発している場合は再度TSB該当として正式に見てもらうことが重要です。同時に、タイヤや駆動系の構成部品もしっかりチェックし、納得できる形で改善を目指しましょう。

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