車内でAmazon Videoなどの動画配信サービスを楽しむために、iPhoneをカーナビに接続して再生する方も増えています。しかし、ナビ画面には映るのに後席モニターには映らないというケースもよくあります。本記事では、その原因と対処方法、そして工賃や装置の費用の妥当性について詳しく解説します。
ナビに映るのに後席モニターに映らない原因とは
iPhoneをHDMIで接続してカーナビに映像を出力している場合、ナビ本体の出力形式がアナログ(RCA)やデジタル(HDMI)で異なることがあります。後席モニターがアナログ入力対応の場合、デジタル信号をそのままでは表示できません。
このようなケースでは、HDMI→AV(RCA)変換アダプターや、より高度な映像変換器が必要となります。
なぜ変換機が必要になるのか
iPhoneから出力されるHDMI信号はデジタル方式ですが、後席モニターが古いモデルでアナログ入力しか受け付けない場合、映像信号を変換してあげなければ映りません。
たとえば、Apple純正のLightning – Digital AVアダプターで出力したHDMI信号を、RCA(赤・白・黄)に変換するには、アクティブなデジタル→アナログ変換機が必要です。
車屋が言う「5万円以上」は高いのか?
変換機自体は安いもので3,000〜10,000円ほどでも手に入りますが、車内への配線工事や取り付け工賃、信号調整などが加わると、工賃込みで3〜6万円ほどが相場です。
ただし、「5万円以上」と聞いた場合には、明細内訳をしっかり確認するのが大切です。変換機本体、工賃、配線延長、ナビ設定変更など、作業内容が明示されているか確認しましょう。
安く済ませるための代替手段
コストを抑える方法として、以下のような選択肢もあります。
- モニターがHDMI対応かを確認:対応していれば変換機不要
- Amazonなどで市販されているHDMI to AV変換機を自分で用意
- 自動車専門のオーディオショップでセカンドオピニオンを取得
市販の変換機の例としては「HDMI to AV コンバーター」「音声同期対応アダプター」などがありますが、常時12V電源が必要なものもあるため注意が必要です。
後席モニターへの出力事例とユーザー体験
例えばトヨタ車オーナーの一例では、アルパイン製のナビ+後席モニター構成で、iPhone→HDMI→変換機→AV入力という構成で成功しています。ただし、「映像は出たが音声がノイズになる」「接続時に再起動が必要」などの課題も報告されています。
そのため、安易に価格だけで選ばず、信頼できる車載電装専門業者やディーラーに確認することが安全です。
まとめ:費用の妥当性は明細次第、目的に合わせて選択を
iPhoneの動画を後席モニターに映すには、接続方式の違いに注意が必要です。変換機の導入や配線工事が必要となるケースも多く、費用は数千円〜5万円以上と幅があります。安く済ませたい場合はDIYや専門ショップの比較が有効です。
最終的には、明確な見積り・工事内容の説明を受けた上で、納得のいく対応を選びましょう。
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