矢崎吸収冷温水機モデルCH‑EX150が運転開始から約45分で「E‑15」エラーを表示して停止するケースについて、考えられる原因と具体的な対策を整理した技術解説です。
E‑15エラーコードの意味と推定原因
公式マニュアルでは同型式のE‑15について明確な記載はありませんが、類似シリーズCH‑MG/Bシリーズでは「温水/冷水系の流量スイッチ異常」や「センサーの動作不良」が原因とされています :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
したがって、CH‑EX150でもおそらく流量スイッチのトリップ、温度センサー異常、循環ポンプの故障などが疑われます。
実例に学ぶ典型的な故障状況
他社型番でも、45分前後で温水側の温度上昇や流量低下による停止事例があります。具体的には、循環水フィルターの目詰まりや冷却水供給不足による流量不足です。
また、温度センサーが劣化して正しく温度を検知できず、設定温度を超えて異常停止する例も報告されています。
点検・対策のステップ
- 循環水系のフィルター清掃・配管の詰まり確認
- 流量スイッチの状態確認および交換
- 温度センサー(WTOやCTI等)の測定値チェック
- 循環ポンプの電流・振動・吐出圧の観測による異常検出
上記を順番に確認することで、原因を絞り込むことが可能です。
交換・修理が必要な部品と対応例
流量スイッチ(FS1 相当部)や温度センサー不良と判断された場合は、部品交換を検討。メーカー純正品への取り替えが推奨されます。
さらに、循環ポンプの劣化が見られる場合は、モーターや軸部分の点検修理、必要に応じて交換も選択肢です。
日常メンテナンスによる予防措置
・定期的な水系フィルターの掃除・目詰まり防止
・流量スイッチやセンサーの定期点検
・冷却水供給系の水質管理と循環圧確認
これらの維持管理により、E‑15エラーの再発を効果的に防ぐことができます。
まとめ
CH‑EX150における「E‑15」エラーは、主に流量センサーの異常・温度センサーの誤動作・循環ポンプの不具合が原因と推定されます。
対策としては、フィルター清掃・流量スイッチとセンサーの点検・必要に応じた部品交換を行うことで改善が期待でき、さらに日常のメンテナンスを通じて再発防止も可能です。
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