バイクを数週間乗らないというケースは、ツーリングのオフシーズンや旅行などでよくあることです。特にキャブレター車であるマグナ250のようなモデルでは、放置の仕方によってはトラブルの原因になります。本記事では、マグナ250を2週間程度放置する際の適切な準備手順と注意点について、初心者にも分かりやすく解説します。
キャブレター車ならではの注意点
マグナ250はキャブレター式のため、燃料をキャブに残したままにしておくとガソリンが揮発して詰まりや腐食の原因になります。FI車(インジェクション)とは異なるため、適切な処置が必要です。
燃料の管理を怠ると、次回始動時にエンジンがかからなくなることも。特に2週間以上の放置では、必ず「燃料コック」と「キャブレター内の燃料抜き」に注意しましょう。
放置前にすべき基本の保管手順
- 燃料コックをOFFにする:マグナ250の燃料コックは手動式。必ずオフ位置にして燃料供給を止めましょう。
- キャブレターのドレンボルトを緩めて中のガソリンを抜く:これで揮発による詰まりを防げます。
- キルスイッチはOFFに:イグニッションONにしたままの誤作動を防止します。
- バッテリー端子を外す:長期ではなくても、バッテリー上がり防止に有効です。
- バイクカバーを使用:直射日光や雨、ホコリから車体を守ります。
2週間程度なら燃料満タンも選択肢
放置期間が2週間ほどなら、タンク内部の錆を防ぐためにあえてガソリンを満タンにしておくという方法もあります。ただし、その際もキャブレターから燃料を抜いておくことが大前提です。
一方、頻繁に乗らない方は燃料添加剤を入れるのもおすすめです。添加剤はガソリンの劣化防止やキャブの内部洗浄効果が期待できます。
タイヤとチェーンのメンテも忘れずに
放置中に気づきにくいのが、タイヤの空気圧低下とチェーンの錆。最低限の空気圧をチェックしておくとフラットスポットも防げます。
またチェーンには潤滑剤をしっかり塗布してから保管しましょう。ホコリが付きにくいタイプのスプレーを選ぶと尚良いです。
屋内・屋外で異なる保管の工夫
屋内保管できる環境なら、バイク用のスタンドを使って前後タイヤを浮かせておくとより理想的です。湿気が溜まりにくく、チェーンやサスペンションにも優しいです。
屋外保管の場合は、防水性・通気性に優れたバイクカバーを選びましょう。シート内部が蒸れにくい構造のものがおすすめです。
再始動時のチェックポイント
放置後に再度乗る前には、以下のチェックを怠らないようにしましょう。
- バッテリーの電圧確認
- キャブに燃料が供給されているか
- タイヤ空気圧とひび割れの有無
- ブレーキの効き
エンジン始動がスムーズでない場合は、チョークを使いながらセルを回すか、数分間の暖気運転を行うのがコツです。
まとめ:たった2週間でも保管手順で差が出る
マグナ250のようなキャブレター車は、たとえ2週間という短期間の放置であっても、ガソリン管理やバッテリー対策を怠るとトラブルの元になります。ちょっとした一手間で、次のライディングを気持ちよく迎えられるよう準備しておきましょう。
バイクの保管もまた、大切なメンテナンスの一部です。
コメント