ホンダAF27 Dioは、カスタム性の高さと軽快な走行性能で長年にわたり支持されてきた名車です。サーキット走行を楽しむには、駆動系のチューニングが鍵となります。本記事では、AF27に適したハイスピードプーリーとウエイトローラーの選び方、おすすめパーツの組み合わせについて詳しく解説します。
AF27の駆動系をチューニングする意義
AF27はノーマルでも軽快な加速性能を誇りますが、サーキットでの中高速域を意識するなら、駆動系チューニングが効果的です。特に「ハイスピードプーリー」や「ウエイトローラー」の見直しは、トルクと最高速のバランス調整において重要です。
すでに社外チャンバーやCDIを装着済みであれば、エンジンの回転域が広がっているはずなので、それに合わせて駆動系を最適化する必要があります。
おすすめハイスピードプーリー
代表的なハイスピードプーリーとしては、以下のブランドが実績豊富でおすすめです。
- KOSO ハイスピードプーリーキット:高回転域に強く、サーキット志向のライダーに人気。
- キタコ ハイスピードプーリー:街乗りとスポーツ走行の両立を意識した設計。
- デイトナ ハイスピードプーリー:安定した品質で初めてのチューニングにも安心。
いずれもプーリー径がノーマルより拡張されており、変速の幅が広がるため、最高速が伸びる傾向にあります。
ウエイトローラーの選び方
ウエイトローラーの重さは、加速と最高速のバランスを決める上で非常に重要です。目安としては。
- 5.5g~6.0g:加速寄り。短距離コースやテクニカルコース向き。
- 6.5g~7.0g:中間バランス。加速と最高速を両立したいときに最適。
- 7.5g以上:最高速寄り。直線多めのサーキット向き。
まずは6.0g程度から試して、走行フィーリングを確認しながら0.5g刻みで調整していくのがセオリーです。
おすすめの組み合わせ例
社外チャンバーとCDIを装着済みという前提で、以下のようなセッティング例が考えられます。
KOSOハイスピードプーリー + 6.5gローラー + 強化センタースプリング(10%UP):立ち上がり加速を保ちつつ、伸びも確保。高回転域を活かしたセッティング。
キタコハイスピードプーリー + 6.0gローラー + ノーマルスプリング:扱いやすさを維持しつつサーキット入門に適したセット。
セッティング時の注意点
駆動系チューニングは「組み合わせバランス」が重要です。プーリー・WR・スライドピース・ベルト・クラッチスプリングなど、全体の相性に注意しましょう。特にウエイトローラーが軽すぎると、加速は良くなっても最高速が伸び悩む原因になります。
また、セッティング後は必ずベルトの片減りや変速タイミングの確認を行い、必要があればベルト交換やグリスアップも検討してください。
まとめ:AF27の走りをさらに磨くために
AF27 Dioは、駆動系をチューニングすることでサーキットでも十分に通用する走行性能を発揮できます。ハイスピードプーリーやウエイトローラーの選択は、走行スタイルやサーキット特性によって変わるため、トライ&エラーを重ねながら理想のセッティングを見つけましょう。
安全性と耐久性を保ちながら、自分だけの最速AF27を作り上げてください。
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