旧車の代表格であるホンダ・ゴリラを12V化するユーザーは年々増えています。コンバートキットを用いて電装を一新したあと、多くの人が悩むのが「ホーン選び」です。特にDC12V用のホーンが使用できるのか?という疑問は、電装系の基本知識が試されるポイントです。この記事では、AC/DCの違いや選び方、12V化車両に最適なホーンについて詳しく解説します。
ACとDCの違いをおさらい
まず基本ですが、AC(交流)とは電圧が時間とともに変化する電気で、家庭用コンセントに使われている電流方式です。一方、DC(直流)は一定方向に流れる電流で、バッテリーやモバイル機器、そして一般的なバイクの電装系が採用しています。
バイクの6V時代の電装は発電機から直接ライトやホーンへACが供給される設計が多かったのに対し、12V化キットを導入するとバッテリーを基点としたDC12Vの配線になるのが一般的です。
6Vゴリラの12V化でホーンはどう変わる?
純正の6Vゴリラでは、発電機から直接電気を受けるACホーンが使われていることが多いです。しかし、12V化キットでバッテリーを搭載する設計になった場合、車体全体がDC12Vで動作する仕組みとなります。
つまり、このような構成ではホーンもDC12V用を選ぶのが正解です。AC12V用ホーンをそのまま使用すると、音が鳴らなかったり、不安定な動作をしたり、最悪の場合はホーンが焼き付く可能性もあります。
実際に起こりうるトラブルと事例
あるユーザーのケースでは、DC12V化したゴリラにAC12V用ホーンを流用しようとした結果、音が鳴らず「壊れた」と勘違いして新品を再購入する羽目になったという事例があります。
また、ACホーンは特有の周波数で駆動するため、DC電源ではうまく振動せず、「ブー」という不快な音を発する場合もあります。これらのトラブルを避けるためにも、ホーンの仕様を購入前に必ず確認しましょう。
DC12Vホーン選びのポイント
DC12V用ホーンを選ぶ際には、以下の点を確認することが重要です。
- 12Vバッテリー対応であること(製品ラベルに「DC12V」と明記)
- 配線端子の形状が車両と一致していること(丸端子 or ギボシ)
- 取り付けスペースに収まるサイズか
- 音量(db表記)と周波数(Hz)も確認
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配線の確認と安全な取付方法
ホーンの取付は比較的簡単ですが、誤配線はショートやヒューズ切れを招くため注意が必要です。基本的な配線は+端子をキーONで電圧が来る線へ、−端子は車体アースへが基本です。
不安な場合はテスターで電圧を測るか、既存のホーン配線を流用して正しく配線されているかを確認してから交換しましょう。絶縁処理も忘れずに!
まとめ:12V化ゴリラにはDC12Vホーンを選ぼう
6Vゴリラを12V化した場合、ホーンもDC12V用が適切です。AC12V用のホーンは構造が異なるため、流用は避けるのが賢明です。
選定時は「DC12V対応」であることを明記した製品を選び、接続端子や音量なども事前にチェックしましょう。愛車の電装トラブルを未然に防ぎ、安全で快適なライディングを楽しむために、ぜひ参考にしてみてください。
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