中古車を購入した際、前オーナーの手入れ不足により蓄積されたメッキ部分のくすみや水垢、ユニバーサルステップの汚れが気になるケースは少なくありません。この記事では、ホイールやエアロパーツ、ステップなどのメッキ・樹脂部分を痛めずに綺麗にする方法を、身近な道具や専用ケミカルを交えて解説します。
メッキ部分の水垢やくすみの原因とは?
ホイールやエアロパーツのメッキにできる「しずく型」の汚れは、水道水や雨に含まれるカルシウムやミネラルが乾燥し、シミ状に残ることで発生します。また、紫外線や排気ガスによる酸化でくすみも進行します。
定期的な洗車やコーティングで防げる汚れですが、蓄積してしまった場合は物理的・化学的なアプローチが必要です。
安全に落とすための基本ケア手順
1. 中性カーシャンプーで汚れを優しく除去した後、乾燥前に柔らかいマイクロファイバークロスで拭き取りましょう。汚れを擦るのはNG。
2. 水垢除去剤(スケールリムーバー):メッキ対応タイプを選び、スポンジや柔らかいクロスに含ませてやさしく拭き取ります。「SurLuster ゼロリバイブ」や「プロスタッフ 魁磨き塾」なども人気。
身近なもので代用できるケアアイテム
市販ケミカルがない場合でも、自宅にあるもので代用可能です。ただし注意が必要です。
- ✕重曹・クエン酸 → メッキを傷める恐れあり。非推奨。
- ○お酢(酢酸5%)+水1:1で希釈 → 軽度の水垢には効果あり。ただし、使用後は必ず水でよく洗い流す。
- ○ガラス用のスケール除去剤 → メッキにも対応していればOK。
ユニバーサルステップの汚れには?
ユニバーサルステップの素材が樹脂やアルミの場合は、中性洗剤+歯ブラシで軽くこすり、細かい溝の汚れを取り除きましょう。仕上げに樹脂用コート剤を使うとツヤが蘇り、汚れの再付着を防ぎます。
例:カーメイト「黒樹脂復活剤」やシュアラスター「黒樹脂コーティング」など。
メッキを傷めないための注意点
研磨剤入りコンパウンドや研磨スポンジを使うと、メッキが剥げたり曇ったりする可能性があります。力任せに擦らず、時間をかけて丁寧に作業するのがポイントです。
また、作業前に目立たない部分でテスト施工しておくことも重要です。
仕上げと保護:メッキ保護コーティング
きれいになったら、メッキ対応のコーティング剤を塗布することで、水垢やくすみを防止できます。代表的な製品は「WAKO’S バリアスコート」や「KURE ルックスコート」など。
2〜3ヶ月に1度の施工で美しさが長持ちし、次回の汚れ落としも簡単になります。
まとめ
蓄積したメッキ汚れやユニバーサルステップのくすみは、中性洗剤→水垢除去→コーティングという流れで丁寧にケアすることで、安全に美しさを取り戻せます。
強い洗剤や研磨剤を避け、適したケミカルや柔らかい布を使うことがポイントです。愛車の美観を守るために、定期的な洗浄と保護を習慣にしましょう。
コメント