ホンダ・ホーネット(CB400SFなど)の2本出しマフラーは、見た目のインパクトと迫力あるサウンドで多くのライダーに愛されています。しかし、いざ交換や取り外しをしようとすると、リアサスペンションや車体構造により、少し工夫が必要な場合があります。本記事では、ホーネットの2本出しマフラーを安全かつ効率的に取り外す方法と、必要な工具、特にジャッキの選び方について解説します。
ホーネットの2本出しマフラーの構造的特徴
ホーネットの2本出しマフラーは、サイレンサー部分が左右に伸びており、リアショックやステーと干渉する場合があります。特にノーマルサスペンションでは、マフラーを外す際にリアサスの一部を外す必要が生じることがあります。
このため、マフラーを取り外す作業時には、リアサスを一時的に取り外す、または緩める必要が出てくるケースがあるのです。つまり、ジャッキアップによる荷重分散が必要となることがあります。
ジャッキ無しでもマフラーは外せるのか?
結論から言えば、状況によってはジャッキを使わずにマフラーを外すことも可能ですが、安全性と作業効率の観点からジャッキの使用は強く推奨されます。
ジャッキ無しでの取り外しは、マフラーとリアサスの構造上の隙間やクリアランス次第です。また、社外品のマフラーやリアサスが装着されている場合、干渉具合も異なるため、一概には判断できません。
おすすめのジャッキとその選び方
マフラー取り外しやリア周りの作業には、以下のようなジャッキの使用が効果的です。
- リアスタンドタイプ:センタースタンドがないホーネットには、リアスイングアームに掛けるスタンドが便利です。例:J-TRIPやデイトナ製。
- スイングアームサポート付きメンテナンススタンド:V字フックなどが対応していればさらに安定。
- ガレージジャッキ(パンタグラフ式):一時的な車体の持ち上げにも対応できますが、車体への接地面にタオルやゴムを当てて塗装保護を。
耐荷重は最低でも250kg以上のものを選び、安定性が高く、地面との設置面積が広いものが理想です。
マフラー取り外し時の注意点
- 作業はエンジン完全冷却後に行う
- 取り外すボルト・ナットは固着している場合があるため、潤滑スプレーを使用
- マフラーの重量は予想以上にあるため、落下や車体のバランスに注意
- ボルト類は規定トルクで締め直す(トルクレンチ使用)
特にリアサスを取り外す際は車体が不安定になるため、必ず2点以上で車体を支えるようにしてください。
まとめ:安全かつ確実に作業するための準備がカギ
ホーネットの2本出しマフラーの脱着は、一見シンプルに見えても、リアサスとの干渉などの理由から適切な工具と安全対策が必要になります。ジャッキを使わずに作業できる場合もありますが、基本的にはリアスタンドやガレージジャッキを活用して作業することが推奨されます。
自信がない場合はプロに依頼するのも一つの選択肢です。安全第一で、カスタムや整備を楽しみましょう。
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