80系ヴォクシーで段差を越える際に「コツコツ」とした異音や足回りのガタつきが気になるという相談は少なくありません。この記事では、タイヤを揺らすと上下左右にガタがあり、タイロッドには異常がない場合に、ハブベアリングとロアアームのボールジョイントどちらに原因があるかを見極める方法を詳しく解説します。
足回り異音の代表的な原因
足回りで異音が出る場合、主に以下の部位が原因として挙げられます。
- ハブベアリングの摩耗
- ロアアームのボールジョイントの劣化
- スタビリンクの緩み
- ショックアブソーバーのへたり
このうち、「ジャッキアップしてタイヤを揺らすとガタがある」「段差で異音が出る」などの症状がある場合、ハブベアリングかロアアームが疑われます。
ハブベアリングの異常を見極める方法
ハブベアリングの異常は、以下の方法で確認できます。
- タイヤを縦方向(12時-6時方向)に揺らしてガタがあればベアリングの可能性が高い
- ジャッキアップ状態でタイヤを手で回して「ゴー」という異音がする
- 走行中、ハンドルを切ると異音が変化する
ベアリングの摩耗は放置すると走行中に異常振動が出ることもあるため、早期の点検が必要です。
ロアアームのボールジョイントを確認する方法
ロアアームのボールジョイントは、以下のポイントで確認します。
- タイヤを横方向(3時-9時方向)に揺らすとガタがある
- ロアアーム付け根部分(ナックル接合部)をタイヤを揺らしながら目視し、動いていれば緩みや摩耗の可能性あり
- 段差乗り越え時に「コトコト」「コンコン」という軽めの金属音がする
ブーツが破れてグリスが漏れていれば、ボールジョイントの摩耗が急激に進行している可能性もあります。
診断を確実にするための2人作業と注意点
ガタの診断は一人では難しいため、可能であればもう一人にタイヤを揺らしてもらい、自分は下から各接合部を確認するのがおすすめです。
また、左右ともガタがある場合は、サブフレームの取り付けやサスペンションメンバーの緩みも確認するとよいでしょう。
DIYでの確認とプロへの依頼の判断
簡単なガタの確認はDIYでも可能ですが、ベアリングやボールジョイントの交換作業は専用工具やトルク管理が必要なため、確実な修理を行うには整備工場やディーラーでの点検を推奨します。
特に走行中の安全に関わる足回りの部品は、不具合の放置が重大な事故につながることもあるため、違和感を感じたら早めの点検・交換が重要です。
まとめ:症状と確認方法から原因を絞り込む
80ヴォクシーの足回り異音とガタつきは、ハブベアリングとロアアームボールジョイントが原因であることが多く、それぞれの症状の出方や確認方法を使えばある程度の切り分けが可能です。
安全に走行するためにも、異音やガタに気づいたらそのまま放置せず、適切な点検と整備を行いましょう。
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