タイヤをインチアップやサイズ変更した際に、空気圧をどう設定すべきか悩む方は多いです。純正サイズと異なるタイヤを装着した場合、車体ラベルの空気圧表示はそのまま使えるのか、それとも変更が必要なのか。この記事では、タイヤサイズ変更後の空気圧設定の考え方や、適正空気圧を見つけるための具体的な方法を解説します。
純正の空気圧表示はどこまで参考になるか?
車体ドア付近に記載されている空気圧は、あくまで純正タイヤサイズに最適化された推奨値です。タイヤ幅・偏平率・ホイール径が変わると、必要な空気圧も異なる可能性があります。
例えば、185/55R16から195/45R17に変更すると、タイヤの扁平率が下がり、タイヤのエアボリュームが小さくなります。このため、より高めの空気圧が必要になるケースもあります。
タイヤサイズ変更時の空気圧の基本的な考え方
空気圧はタイヤの荷重指数(LI)やエアボリュームに大きく影響されます。荷重指数が純正と同等以上であれば、ある程度の安全性は保てますが、空気圧が不足していると偏摩耗や操縦安定性に悪影響が出ます。
タイヤメーカーが公開している空気圧と荷重能力の対応表を参考にし、純正と同等の荷重を支えるために必要な空気圧を再計算するのが理想的です。
実際の事例:185/55R16 → 195/45R17の空気圧調整例
たとえば、ある車両が純正タイヤ185/55R16で前輪2.2kPa・後輪2.0kPaの空気圧が推奨されていたとします。この車両に195/45R17のタイヤを履かせた場合、扁平率が下がりタイヤ内部の空気容量も減るため、前後とも0.2〜0.3kPa程度高めの設定が望ましいとされる場合があります。
ただし車種や用途によっても異なるため、正確な値を求めるには車重、負荷、乗車人数なども含めて検討が必要です。
おすすめの空気圧調整方法
- 1. タイヤメーカーの負荷能力表で確認
例:ブリヂストン、ミシュランなどはWeb上に荷重と空気圧の対応表を公開しています。 - 2. ショップでプロに相談
装着店やタイヤ専門店では、車両の状態とタイヤに合わせた空気圧設定を提案してくれます。 - 3. 実走行後の確認
装着後、乗り心地・走行安定性・タイヤの摩耗状況を観察し、微調整していくのも重要です。
タイヤ空気圧の点検はこまめに!
インチアップ車はタイヤが薄くなり、空気圧低下に敏感になります。最低でも月1回、できれば2週間に1度は空気圧を点検しましょう。
TPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)を装着することで、常時監視できる環境を作るのも非常におすすめです。
まとめ:タイヤサイズが変われば空気圧も見直すのが正解
タイヤサイズ変更により、純正の空気圧設定がそのまま使えないケースがあります。
安全性と快適性を維持するためには、タイヤの特性に合わせて空気圧を調整することが不可欠です。
適切な空気圧管理は、燃費・乗り心地・タイヤ寿命すべてに好影響をもたらします。DIYで調整する場合でも、定期的なチェックを欠かさずに、安全なカーライフを送りましょう。
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