バイクのバーエンドが固着して外れない場合、どうすれば安全かつ確実に取り外せるか悩むライダーは多いです。特にパイプカッターで切断して解決できるかどうかは、多くの人が疑問に思うポイントです。この記事では、バーエンドが抜けない際の正しい対処法とパイプカッターの使用に関する注意点を解説します。
バーエンドが抜けない原因と確認ポイント
バーエンドが外れない主な原因には、ネジの固着・錆・内部の膨張アンカーの固着などが挙げられます。特に長年装着されたものや純正品に多いトラブルです。
まずは以下のポイントを確認しましょう。
- 六角レンチやドライバーで回しても空転する
- ネジが腐食している、またはネジ山が潰れている
- アンカー方式で内側に食い込んで外れにくくなっている
工具を使った段階的な取り外し方法
まずは以下の順番で優先的に試すことが推奨されます。
- 潤滑剤(CRC556等)を隙間に吹きかけて浸透させる
- ラバーハンマーで軽く叩いて振動を与える
- ネジ山をなめていないならインパクトドライバーで緩める
それでも外れない場合、パイプカッターの使用を検討することになります。
パイプカッターで切断する際の注意点
パイプカッターは本来、金属パイプ(アルミやステンレス)を真っ直ぐにカットするための工具です。ハンドルバーがアルミ製であれば切断は可能ですが、鋼製の場合はかなりの労力が必要で、工具が対応していない可能性もあります。
また、パイプカッターを使用する場合は以下の点に注意しましょう。
- カット位置は慎重に選ぶこと(バー全体を短くしすぎないように)
- 切断後は必ず切断面をヤスリで処理し、バリを取る
- 切った後のバーの内径がバーエンドの再装着に対応しているか確認
実際の事例:DIYでバーエンドを切断した経験
あるユーザーは、ハンドル内のアンカーが固着してどうしても外れず、金属用パイプカッターでハンドルごとカット。約15分程度で切断に成功したとのこと。使用後、アルミの切断面にバリが出たため、サンドペーパーで整え、新しいバーエンドを装着して問題なく走行できたとの報告があります。
ただし、同じように見えても素材や状態によって難易度が大きく変わるため、事前に素材確認は必須です。
ハンドル交換も視野に入れる
バーエンドの固着が深刻で、ハンドルそのものを切断・加工する必要がある場合、思い切ってハンドルごと交換してしまうという選択肢もあります。汎用品なら数千円から手に入り、好みの形状やカラーを選べるため、カスタムの一環として楽しむこともできます。
この方法なら、無理な切断による失敗や不具合を避けやすく、結果的にコストパフォーマンスが高くなることもあります。
まとめ:焦らず正しい手順で作業を
バーエンドが外れないからといって、すぐに切断に踏み切るのはリスクを伴います。まずは潤滑・衝撃・工具による取り外しを試し、それでもだめなら切断という最終手段に移行するのがベストです。
パイプカッターを使う際は、素材や寸法、今後の取り付けに支障が出ないかを慎重に検討してください。作業に自信がない場合は、バイクショップでの相談も視野に入れて、後悔のない選択をしましょう。
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