リモコンジョグZRでボアアップやチャンバー、ハイスピードプーリーなどを組み合わせた場合、エンジン性能が上がっているにもかかわらず最高速が伸びないという悩みが出ることがあります。
特にプーリーの外周に使われていない部分が残っている場合、変速が最後まで完了していない可能性があります。この記事では、プーリーを使い切れない原因や、最高速を伸ばすために確認したい駆動系セッティングについて解説します。
プーリーを使い切れていない状態とは何か
スクーターのCVTは、ウェイトローラーが外側へ移動することでプーリーのベルト位置が変化し、変速比が高速側へ変わります。
フロントプーリーの外側までベルトが上がれば最高速側の変速になりますが、プーリー外周に未使用部分が残っている場合は、まだ最高速側へ変速できる余地がある状態です。
ただし、単純にベルトが上まで上がれば最高速が伸びるとは限りません。エンジン回転数、トルク、ベルト幅、リア側の変速状態など、駆動系全体のバランスを見る必要があります。
リモコンジョグZRでプーリーを使い切れない主な原因
プーリー外周までベルトが届かない原因として多いのが、ウェイトローラーのセッティングが合っていないケースです。
ウェイトローラーが軽すぎる場合、エンジン回転数は上がりますが、遠心力が不足してプーリーを十分に押し切れないことがあります。逆に重すぎる場合は早く変速してしまい、パワーバンドから外れて加速が鈍くなることがあります。
質問のように重量を変更しても変化が少ない場合は、ウェイトローラーだけではなく他の部分も確認する必要があります。
ベルト幅やベルト長さの確認が重要
ハイスピードプーリーを装着していても、ベルトが適切な位置まで移動できなければ性能を発揮できません。
特にロングベルトを使用している場合、長さによってはリア側のプーリーとの関係でフロント側が最後まで上がらないことがあります。
例えば新品時は問題なくても、ベルトが摩耗して幅が細くなるとプーリーの上昇位置が変化します。逆に車両との相性によってはロングベルトが長すぎて変速幅を有効に使えない場合もあります。
トルクカム加工車両で注意したいポイント
トルクカムはリア側の変速特性を変える重要な部品です。加工によって加速性能が向上する場合がありますが、フロント側の変速とのバランスが崩れることがあります。
リア側が必要以上に変速を抑えている場合、エンジン回転数は高いままでも速度が伸びにくい状態になることがあります。
例えば10000rpm付近を維持しているのに速度が伸びない場合、単純なパワー不足ではなく、CVTがエンジンパワーを効率よくタイヤへ伝えられていない可能性があります。
最高速を伸ばすために試したいセッティング
プーリーを使い切ることを目的にする場合、以下の項目を順番に確認すると原因を見つけやすくなります。
| 確認項目 | ポイント |
|---|---|
| ベルト状態 | 摩耗や幅の減少がないか確認する |
| ベルト位置 | プーリー外周まで上がっているか確認する |
| ウェイトローラー | 回転数と変速タイミングのバランスを見る |
| プーリー加工 | ボス長やランププレートとの組み合わせを確認する |
| リア側CVT | トルクカムやセンタースプリングとの相性を見る |
また、プーリーによってはワッシャー調整やボス長変更によって変速開始位置や最大変速位置を変更できる場合があります。
ただし、単純にスペーサーを追加すれば必ず最高速が伸びるわけではありません。ベルトの挟まり方が変化するため、加速性能やベルトへの負担も考慮する必要があります。
10000rpmで87km/hの場合に考えたいこと
マロッシ68cc、PWK28、チャンバー仕様でGPS計測87km/h、10000rpmという状態なら、エンジン側の能力は十分高い可能性があります。
このような仕様では、最高速不足の原因がエンジンではなく駆動系のセッティングにあることも多くあります。
例えば、回転数だけが高く速度が増えない場合は、ハイギヤ側まで変速できていない、またはベルトが滑っている可能性があります。最高速を伸ばすには、回転数をさらに上げるよりも効率よく変速させる方向で調整することが重要です。
まとめ:リモコンジョグZRの最高速アップはCVT全体のバランス調整が重要
リモコンジョグZRでフロントプーリーを使い切れない場合、ウェイトローラーだけを変更しても改善しないことがあります。
ベルト長さや幅、プーリーとボスの関係、トルクカム、センタースプリングなど、CVT全体の動きを確認することが最高速アップへの近道です。
特にボアアップ車両では、エンジン性能を活かすために駆動系のセッティングが重要になります。少しずつ条件を変えながら、加速と最高速のバランスが取れる組み合わせを探すことが理想的です。


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