マツダのクリーンディーゼルは本当に終了するのか?今後の動向とCX-5の燃費事情を解説

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マツダの代名詞ともいえる「クリーンディーゼルエンジン」。特にSKYACTIV-Dエンジンは、パワフルな走行性能と優れた燃費性能で一時はディーゼルブームを牽引しました。しかし、近年の環境規制の強化や電動化の流れの中で、その存続が注目を集めています。本記事では、マツダのクリーンディーゼルの今後や、実際の燃費に関する情報を整理してお届けします。

マツダのクリーンディーゼル戦略のこれまで

マツダは2012年にSKYACTIV-Dを搭載した車種を国内市場に投入し、当時のガソリン車に比べて高トルクかつ低燃費という強みで高評価を得ました。CX-5、MAZDA6(旧アテンザ)、MAZDA3など多くの車種にディーゼル設定がありました。

一方で、ディーゼル特有の煤問題や、排出ガス規制への対応コストなどもあり、徐々にガソリン+マイルドハイブリッドへと移行する動きが強まっています。

最新のマツダ車種におけるディーゼル設定の現状

2024年現在、マツダ2の一部グレードではディーゼル設定が廃止され、ガソリンモデルおよびマイルドハイブリッドに集約されています。また、2025年モデルのCX-5についても、ディーゼルの新規開発は行わず、ガソリンまたはPHEV(プラグインハイブリッド)へのシフトが発表されました。

ただし、CX-60やCX-8など大型モデルでは引き続き3.3Lの直列6気筒ディーゼルがラインナップされており、完全にディーゼルを排除するわけではなさそうです。

今後クリーンディーゼルは本当に廃止されるのか?

マツダは「多様なパワートレイン戦略」を掲げており、地域や車種ごとに最適なエンジンを選択していくとしています。そのため、欧州向けにはEVやPHEV、日本国内ではディーゼル+マイルドハイブリッドの併売といった柔軟な対応が続く見込みです。

ただし、環境規制のさらなる強化が進めば、2030年前後には小型ディーゼルの全廃も現実味を帯びてきます。

CX-5の実燃費は?ガソリン車は本当に燃費が悪いのか

市街地走行でリッター8.5kmという数値は、確かに「エコカー」とは言えないかもしれません。しかし、CX-5の2.5LガソリンNAエンジン車のカタログ燃費(WLTC)は約12.2km/Lで、ストップ&ゴーが多い市街地では10km/L以下になるのは珍しくありません。

一方で、2.2Lディーゼル車はカタログ値16.6km/L前後、市街地でも12〜14km/L程度を記録することが多いため、燃費重視であればやはりディーゼルに分があります。

また、CX-5のガソリンターボモデルはパワー志向のため、さらに燃費は落ちます。燃費を最優先するなら、ハイブリッドやディーゼルが有利です。

ユーザーにとっての選択肢はどう変わる?

今後マツダ車の新車購入を検討する際、以下のような判断基準が重要になります。

  • 燃費重視 → マイルドハイブリッド搭載車(MAZDA3、CX-30等)
  • 長距離運転が多い → ディーゼル搭載モデル(CX-60等)
  • 都市部中心、走行距離少なめ → ガソリンNA

なお、マツダはディーゼルから完全撤退はせず、「クリーンディーゼルを高度化したエンジン開発は続ける」としています。

まとめ:マツダのディーゼルは段階的に縮小も完全廃止ではない

マツダのクリーンディーゼルは確かに縮小傾向にありますが、即座に全廃されるわけではありません。燃費性能や走行感を重視するユーザーには、今後も一部モデルで選択肢が残される見通しです。

一方、今後の環境政策次第では、さらに電動化が加速する可能性もあるため、新車購入時には最新のラインナップとエンジン仕様を確認することが重要です。

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