クラシックな雰囲気が魅力の旧車風イエローヘッドライト。バイク好きの中には純正ヘッドライトを黄色く塗装して、個性を出したいと考える人も多いでしょう。この記事では、缶スプレーを使ってヘッドライトをイエロー化する際のおすすめ製品や注意点、耐熱性、法規制など、知っておきたいポイントを詳しく紹介します。
ヘッドライトに塗装は可能?まず確認したいこと
バイクのヘッドライトにスプレー塗装を施すこと自体は可能ですが、まず最初に確認すべきは「光量・照射範囲が保安基準を満たすか」です。ヘッドライトの可視性が著しく落ちると、車検に通らないだけでなく、夜間走行時の安全性にも大きく関わります。
また、車検対応・公道使用が前提の場合は、「光の透過性の高い塗料」や「ライトカバーフィルム」などを選択することが重要です。
おすすめのイエロースプレーは?
ヘッドライト用として評価の高いイエロースプレーには以下のようなものがあります。
- SOFT99 ライトイエローレンズペイント:透過性が高く、薄く塗るだけで綺麗な発色。旧車風イメージに最適。
- Holts レンズペイント(イエロー):耐熱性に優れ、ハロゲンランプにも対応可能。
- KURE 耐熱ペイント イエロー:高温部品にも使用できる耐熱仕様。ただし透過性はやや低め。
上記はいずれもDIYユーザーに人気があり、スプレー慣れしていない方でも比較的扱いやすい製品です。
耐熱性は必要?熱に弱い塗料のリスク
ヘッドライト内部は意外と熱がこもります。特にハロゲンランプを使用している車両では、ランプ周辺温度が100℃を超えることもあります。そのため、通常の汎用スプレーは変色・ひび割れ・剥離などのリスクがあります。
LEDヘッドライトの場合は発熱が少ないため、耐熱性はそこまで重要ではありませんが、ハロゲンモデルでは必ず「耐熱性あり」と記載された製品を選びましょう。
塗装以外の選択肢:フィルムや交換レンズ
塗装に不安がある場合、ヘッドライト専用のイエローフィルムを貼る方法もあります。これは簡単に剥がせるため、気軽に旧車風カスタムを楽しみたい方におすすめです。
また、一部車種ではイエロー仕様の社外レンズが販売されている場合もあり、見た目の完成度や耐久性を重視するなら交換レンズも選択肢となります。
実例:CB400SSにイエローレンズ塗装を施したユーザーの声
実際にCB400SSのヘッドライトにHoltsのレンズペイントを施工したユーザーは、「2度塗りでちょうど良い濃さ」「半年経っても変色なし」と高評価。ただし、「冬場は問題ないが、夏場の炎天下では少し剥がれやすい印象」といった声もありました。
施工前にパーツクリーナーでしっかり脱脂し、2~3回に分けて薄く塗るのがコツとされています。
注意すべき法規制と車検対応
日本の保安基準では、ヘッドライトの色は「白または淡黄色」でなければなりません。つまり、あまりに濃い黄色やオレンジに見えると車検に通らない可能性があります。
また、光量が規定値(15000カンデラ以上)を下回るとNGになるため、塗装後には光量チェックを行うのが安全です。塗り過ぎによる減光に注意しましょう。
まとめ:こだわりの旧車風カスタムは準備と知識が成功のカギ
バイクのヘッドライトを黄色くすることで、クラシカルで個性的な印象を演出できます。ただし、安全性・耐熱性・法的規制などを十分理解した上で、適切な塗料や施工方法を選ぶことが大切です。
「見た目も性能も妥協しないカスタム」を実現するには、信頼できる製品選びと丁寧な作業が不可欠。DIYでも十分に楽しめるカスタムですので、ぜひ安全第一でトライしてみてください。
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