スーパーカブ90のウインカーが突然消える原因とは?チェックすべき電装トラブルと対策

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スーパーカブ90(HA02)をはじめとする旧式カブは信頼性の高いバイクとして知られていますが、年式相応に電装系トラブルが起きやすいことも事実です。特にウインカーが点灯中に突然消えるという現象は、原因の特定が難しいこともあり、多くのユーザーが悩むポイントです。本記事では、こうした症状の主な原因と対策を詳しく解説します。

■症状から読み取れるトラブルの傾向

「ウインカーが音を立てながら点滅し、しばらくすると突然消灯する」「特に右折時など、点灯時間が長くなると消える」などの症状は、単なるバルブ切れとは異なり、複雑な電装トラブルの兆候です。

多くの場合、電圧の一時的な不安定さや、ウインカーリレーの劣化が疑われます。とくに12Vに対応した車両でバッテリー電圧が一応出ている場合でも、出力が安定していないケースがあります。

■第一に疑うべきは「ウインカーリレーの劣化」

ウインカーが点灯後に消える場合、ウインカーリレーの動作不良が考えられます。リレーは温度や電流の変化により動作が不安定になることがあり、特に古い純正品の場合、劣化による接点の接触不良が原因になることも。

リレーは1,000〜2,000円程度で市販されており、交換も比較的簡単です。[参照] Amazonで購入可能な互換リレーなどもチェックしてみましょう。

■ハーネスやカプラーの接触不良も疑う

スーパーカブは経年劣化で配線やカプラー部分の被膜が傷んでいる可能性があります。特に湿気や熱が加わりやすいエンジン周辺のカプラーは、腐食やサビによって電気の流れが断続的になることもあります。

特定の方向(右ウインカーなど)だけで不調が出る場合、ハンドルスイッチ内部や片側配線の接触不良を重点的に確認しましょう。

■バッテリーの健康状態もチェック

電圧が12Vあっても、それが負荷時に安定しているかは別問題です。バッテリーが弱っていると、アイドリングや停止時に十分な電力を供給できず、ウインカーが消える原因となります。

テスターで電圧を測る際は、「エンジン停止時」「アイドリング中」「ウインカー動作中」の3つの状態で測定し、それぞれの数値が安定しているかを確認してください。12Vを下回るようであれば、交換も視野に入れましょう。

■アース不良・ボディ接続部のサビにも注意

古いバイクでは、アース(接地)ポイントがサビや腐食で電気を流しにくくなっていることも少なくありません。バルブソケットやリレー周辺のアース接点を一度外して清掃し、接点復活剤などを使うことで改善される例もあります。

特にリアフェンダー側のウインカーアースは要チェックです。

■まとめ:優先順位を決めて順に確認するのがコツ

スーパーカブのウインカーが突然消えるトラブルは、ウインカーリレーの交換が最も手軽で効果的な対策となる可能性が高いです。しかし、症状が続く場合は、ハーネスの接触不良・アース不良・バッテリーの不安定な出力など、複数の原因を疑ってみましょう。

一つひとつ確認・対処することで、トラブルの根本解決が図れます。

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