ハコスカ・ケンメリ・ケルメリの違いとは?スカイラインの通称と愛称を徹底解説

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旧車ファンの間でよく耳にする「ハコスカ」「ケンメリ」「ケルメリ」という言葉。どれも日産スカイラインに関係する呼び名ですが、混同されがちで正確な違いが分かりづらいのも事実です。この記事では、それぞれの呼称が指すスカイラインのモデルや由来を分かりやすく解説し、愛称の背景にある歴史や文化についても触れていきます。

ハコスカとは?

「ハコスカ」は、「箱型のスカイライン」の略称で、3代目スカイライン(C10型:1968年〜1972年)を指します。特徴的な角ばったボディデザインが名前の由来であり、特にGT-R仕様の人気が非常に高く、旧車ファンの間では今なお伝説的な存在です。

この時代にスカイラインは初のGT-R(PGC10)を生み出し、レースでも大活躍。シンプルなボックス型のフォルムと、硬派な走りが多くの支持を集めました。

ケンメリとは?

「ケンメリ」は、4代目スカイライン(C110型:1972年〜1977年)の通称で、テレビCMに登場したカップル「ケンとメリーのスカイライン」から取られたものです。このCMの影響で圧倒的な知名度を得たため、現在でも「ケンメリ」と呼ばれています。

このモデルでもGT-R(KPGC110)が存在しましたが、排ガス規制の影響でわずか197台しか生産されず、「幻のGT-R」とも称されています。ハコスカよりも曲線的なボディデザインが特徴です。

ケルメリとは?

「ケルメリ」は公式名称ではなく、一部のファンの間で使われている愛称です。基本的にはケンメリ(C110型)の中でも4ドアセダンタイプを指す俗称として使われることがあります。

CMで有名になったケンメリは2ドアクーペが中心でしたが、同じC110型で存在する4ドアモデルを区別するために「ケンメリ(2ドア)」「ケルメリ(4ドア)」と呼び分けるケースが見られます。ただし、これは正式な呼び方ではなく、地域や世代によって浸透度は異なります。

まとめて比較:ハコスカ・ケンメリ・ケルメリ

呼称 正式モデル 年代 特徴
ハコスカ C10型 1968〜1972年 角ばったボディ/初代GT-R
ケンメリ C110型(2ドア) 1972〜1977年 「ケンとメリー」CM由来/幻のGT-R
ケルメリ C110型(4ドア) 1972〜1977年 一部ファンによる俗称

このように、いずれも同じスカイラインシリーズでありながら、デザインやCM、仕様の違いによって通称が生まれています。

旧車愛好家の間での呼ばれ方

現在も旧車イベントやネットオークション、専門誌では「ハコスカ」「ケンメリ」という愛称が一般的に使われており、公式の型式名よりも浸透しています。特にケンメリGT-Rの希少性から、価格は年々高騰しています。

一方で「ケルメリ」という呼称は限定的ですが、通じる人も多く、セダンモデルならではの落ち着いた雰囲気を好むファンも少なくありません。

まとめ:呼び名に込められたスカイラインの個性

ハコスカ・ケンメリ・ケルメリはすべてスカイラインを指す愛称ですが、それぞれが異なるモデル・背景を持っています。車好き同士の会話やイベントでも使われる言葉なので、意味を正しく理解しておくと、よりスカイラインの魅力を深く楽しむことができるでしょう。

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