クラシックスタイルを愛するライダーたちの間で、カワサキW800、ロイヤルエンフィールド、トライアンフ・ボンネビルは特に人気の高い3モデルです。どれもレトロ感あふれる外観と独自の個性を備えていますが、街乗りやツーリング先でこの3車種が出会ったとき、所有者同士に“格差”のような意識はあるのでしょうか?本記事では、各バイクの特徴とライダーの心理的傾向、そして車種選びで迷う方へのアドバイスを解説します。
カワサキW800の魅力とポジション
カワサキW800は、日本製クラシックバイクの代表格。鼓動感のある空冷バーチカルツインエンジンとメッキパーツが生み出す質感の高さが特徴です。
所有者は「信頼性」と「長期保有」を重視する傾向があり、カスタムを最小限にとどめて“純正の美”を楽しむ人も多く見られます。
ロイヤルエンフィールドの魅力と存在感
ロイヤルエンフィールド(主にクラシック350やインターセプター650)は、インド製でありながら英国テイストを色濃く残すデザインと鼓動感が人気です。
トラディショナルで“わかる人にはわかる”選択肢として、一部のライダーからは「通好み」と称されることも。価格帯は比較的手が届きやすく、バイク初心者にも人気があります。
トライアンフ・ボンネビルの魅力と格上感
トライアンフ・ボンネビルは、高級感のある外装とディテールの造り込みで、“所有する満足感”がひときわ高いモデルです。クラシック系バイクの中でもプレミアムな印象を持たれやすく、価格帯もW800より高め。
そのため、ツーリング先などで出会うと「ボンネビル=上位モデル」という見方をする人も稀に存在しますが、多くのライダーはそうした上下関係を意識していないようです。
実際のライダー間に“格差意識”はあるのか?
クラシックバイクを好む人たちは、車種のスペックではなく「趣味性」や「世界観」を重視する傾向があります。したがって、たとえボンネビルとW800が並んでいても、「俺のほうが上だ」といったマウントは発生しにくいのが実情です。
実際にW800乗りがボンネビル乗りに話しかけられて「良い音ですね」と言われた事例もあり、むしろ共通の価値観を持つ仲間としての一体感が強くなることの方が多いです。
選び方のポイントは“自分に合ったスタイル”
この3車種はいずれもクラシカルなルックスと扱いやすい排気量帯を持っているため、どれを選んでも満足度は高いでしょう。
- 信頼性やアフターサポート重視なら「W800」
- コストパフォーマンスとレトロ感を重視するなら「ロイヤルエンフィールド」
- 高級感やステータスを求めるなら「トライアンフ・ボンネビル」
見た目の好みや乗り心地、予算など、自分がどのバイクに乗ってワクワクするかを軸に選ぶのがベストです。
まとめ|バイクの世界に格差意識は不要
W800、ロイヤルエンフィールド、トライアンフ・ボンネビルは、それぞれが異なる魅力を持つ名車たちです。所有者同士の間に“格差”という概念はほとんど存在せず、共通する趣味性や価値観でつながれるのがこの世界の魅力でもあります。
バイク選びにおいて他人の目を気にしすぎる必要はありません。自分が好きだと思える一台を選び、バイクライフを心から楽しむことこそが最良の選択です。
コメント